日本のサッカーの軌跡、奇跡と言う勿れ
ボンチノタミ、ジョーカーです。
サッカーW杯、日本初戦勝利おめでとうございます!
ドイツに逆転勝ちとは、素晴らしい。
スタッツだけ見たら、日本が勝ったとは思えないよ……。ドイツの得点はPKでの1点のみでしたので「本当によく守ったなこれ……」と思いました。
特に見る予定はなかったんですけどね、見始めたら熱くなっちゃうよね。好きだもん。
Jリーグ開幕時、まだまだ子どもだったわたし。
当時はときどきJリーグチップスを買ってもらえて、それでカードを集めるのが嬉しくて楽しくて。
今では懐かしいテレホンカードもJリーグのマスコットキャラクターのものを使っていました。
当時はグランパスくんがかわいくて気に入って、よくおえかきしてたな。
日本サッカー、Jリーグ黎明期ですね。
とはいえ、そんなにサッカーを見るタイプでもなく。
W杯を初めてきちんと意識したのは、やはり2002年の日韓W杯でした。フランスのときはあまり覚えていません。
当時の代表選手は今はほとんどが引退されていて、解説などで見かけると「懐かしいな〜!」と思います。
当時の代表、わたしのイチオシ選手は明神智和選手でした。当時柏レイソル所属。好きすぎてお小遣いで日本代表の写真集を買いました。
明神選手の笑顔が素敵なんですよ!最高!
その後、社会人になってから地元ヴァンフォーレ甲府のサポーターとして過ごし、Jリーグにも触れてきました。後年、ガンバ大阪時代に明神選手にいただいたサインは、今も大事に部屋に飾ってあります。
甲府のサポーター仲間が、大阪遠征に行った際にわたしのためにもらってきてくれたサインです。めちゃくちゃ嬉しい。
あと、ドイツのオリバー・カーン選手、すっげえ好きだった。
部活の先輩が「オーウェンを応援する」ってずっとダジャレ言ってたのも覚えてる。イングランドの。懐かしいな。
W杯といえば、まず浮かぶのが『ドーハの悲劇』ではないでしょうか。
1993年、翌年のアメリカW杯出場をかけたアジア最終予選。
イラクを相手に2-1でリードしていながら、後半ロスタイムに同点を許し、結果、得失点差により本選出場を逃しました。
当時はリアルタイムで見ていなかったのですが、このエピソードは随所で耳にタコができるくらい聞いた気がします。
そしてまた、それと対になるのが『ジョホールバルの歓喜』ですね。
1997年、翌年のフランスW杯出場をかけたアジア最終予選で、見事W杯初出場を決めた試合です。
フランスW杯のときは、当時隣の家に住んでいたお兄さんが毎晩のように「うおおお!」「あー!」などと叫んでくれていたおかげで、とても楽しかった思い出があります。
そんなわけで、長年、ドーハといえばサッカー日本代表にとっては悲劇の地だったわけですが、今回、そのドーハで今大会の初勝利を手にしました。
メディアはこぞって『ドーハの歓喜』『ドーハの奇跡』などと呼んでいるようです。
個人的には『歓喜』がいいな。ジョホールバルとも揃うし、奇跡ではないと思っているから。
『奇跡』というのは、常識では考えられないこと、なんですよ。わたしはそんなことないと思う。格上相手だろうと世界の舞台で戦って勝てるだけのポテンシャルを、日本のサッカーは持っていると思います。
敢えて言うなら『奇跡』ではなく『軌跡』かな。
Jリーグ開幕から30年、わたしたちが見つめてきた日本のサッカー。
サッカー人口も選手のレベルも、ファンやサポーターの数や質も、確実に上がっていると思います。だから奇跡じゃない。軌跡。実力。
勝負は時の運かもしれないけれど、それとこれとはまた別の話。運も実力のうちって言いますしね。
でもマイアミは奇跡って呼んでいいと思うよ。あれは奇跡でいいでしょ。
『悲劇』といえば、対義語は『喜劇』じゃないの? と思われるかもしれませんが、これは『喜劇』ではないので、やはり『歓喜』でいいんだと思います。
▼『悲劇』と『喜劇』の話についてはこちらで話しています。
しかしまあ、浅野選手の勝ち越しゴール、めちゃくちゃエグかった。あれはすごいや。あの瞬間、勝利の天秤が完全に日本に傾いたと思います。
先日の天皇杯決勝で言ったら、河田が後半でPK止めたときみたいな。
ああ、ここが勝敗の分かれ目だ、っていうのがわかる瞬間って、あるんですよね。浅野選手のゴールは、まさにそれだと思います。
天皇杯決勝のときも思ったし、スポーツを見ているとよく感じることなんですが、本当に、ドラマみたいな展開ってあるんですよね。
ドーハの悲劇を歓喜に塗り替えた日本。格上ドイツ相手の大金星。後半の采配と大逆転劇。これだから面白いんだよなあ。
そういうのがあるから楽しいし、そりゃあサウジアラビアだって祝日にしちゃうよ。嘘みたいな本当の話、先の読めないドラマティック。
今大会も、各国至るところでたくさんのドラマが生まれるのでしょう。そして世界よ平和であれ。
幸先の良いスタートとなりました。この勢いでいけるところまでいってください。頑張れ日本代表。
そして! 伊東純也選手! 今大会での大活躍を期待しています!