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思いがけず箱根まで行ってきた

ボンチノタミ、ジョーカーです。

今日は知人とランチの約束がありました。
待ち合わせをして車に乗せてもらい、片道40分くらいのお店で美味しいローストビーフをいただきました。めっちゃ美味しかった。

食事が終わって13時ごろ。
「ちょっとドライブしよう」と言われたので、軽い気持ちで「はーい」とお返事。
行き先を告げず走り出す車。よく見るとナビに『ポーラ美術館』と表示されている。
ポーラ美術館て箱根じゃね? いやまさか、そんな、こんな軽いノリで箱根に行くわけ……

行った。

片道2時間半くらいですかね、ぐんぐん富士五湖道路、どんどん山道、気付いたら御殿場を過ぎ、箱根にいました。嘘じゃん。

とはいえ、せっかくの久しぶりの美術館、しかも初めてのポーラ美術館ということでそこはわくわくです。

ポーラ美術館では『部屋のみる夢』という企画展を開催していました。
絵画からインスタレーションまで、各作者の作品が部屋のように区切られた空間に展示されており、順路は自由、写真も自由に撮ることができました。

この格子戸みたいな壁、めちゃくちゃよかったです。

一作品ごとにスペースを広く取り、部屋という空間にいるような気分で鑑賞する、部屋や窓、日常風景を題材とした作品たち。
中でもわたしが惹かれたのはドイツのヴォルフガング・ティルマンス氏の写真でした。

わたしも写真を撮るのですが、わたし自身、一点透視図のような画が好きで、よく撮っています。
窓、ドア、路地など、向こう側への奥行きを感じる写真を撮影するのが好きなのです。
枠から奥に向かっていく雰囲気や、枠の向こうに見える景色を切り取ったような画が好きで、昔からよくそういう写真を撮ります。

たとえばこういう感じのものとか。

こういうのも好き。

ティルマンス氏の窓や部屋の写真はまさにわたしの好きな『向こう側への奥行き』『枠の向こうの世界』を感じる作品で、とても心惹かれました。
わたしももっと、目の前にある枠とカメラのフレームを重ねたり、ずらしたりして、枠の先にある風景や奥行きが切り取れるような写真が撮りたいと改めて思った次第です。
また、枠の写真だけでなく、日常を切り取ったような写真の魅力も改めて感じました。そういう写真を、わたしも撮れたらいいなあ。
これまであまり写真家の方の作品を見る機会がなかったので、偶然好みの作品に出会えたのはとても嬉しかったですね。

帰りは三国峠経由で帰ってきたので、富士山と山中湖のパノラマビューを堪能してきました。

望遠欲しい。

突然箱根に行くことになったときはちょっとビビったわけですが、良い作品や良い風景と巡り会えたのでとても楽しかったです。

ちょっと自分でもビビるくらいの行動をしてみると、世界ってまた広がっていくんだな。

これはポーラ美術館の天窓の写真

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