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【漫画紹介】稀沢留美『ヤツら』シリーズ
ボンチノタミ、ジョーカーです。
本日ご紹介したいのはこちらの漫画。

稀沢留美『ヤツら』シリーズ全5巻
稀沢留美さんの『ヤツら』シリーズ(全5巻)です。
あらすじ
名門校・吉慶学院高校には「名物美形トリオ」が存在する。
吉本興産跡取りで、吉慶学院理事長の孫でもある吉本准。
桁外れて高いIQを持つ頭脳派で、ナルシストな寺西雪弥。
日系二世で領事の息子、ワイルド&セクシーな東・J・鷹広。
そんな「ヤツら」のクールで熱い友情物語。
美形トリオ(ヤツら)を中心に巻き起こる騒動を毎回1話完結で描く漫画で、全編通してシリアスとギャグのバランスもちょうどよく、気持ちよく爽快に読むことができます。
美形の男子高校生3人がわちゃわちゃしているだけでも楽しいのですが、ストーリーも全体的にコメディタッチでテンポ良く、毎回痛快で面白いです。
登場人物<ヤツら>の紹介
めちゃくちゃバランスが良いトリオなんですわ。

カバーイラスト(裏)より
吉本准(よしもと・じゅん)

通称:ヨシモト。
大手企業「吉本興産」の跡取り息子。吉慶学院理事長の孫でもある。ベビーフェイスでスケこまし、甘いマスクと口のうまさにが際立つ。直情型で俺様タイプ、超ワガママなお坊っちゃんだが、自分が認めた相手には従順で素直な面も。
寺西雪弥(てらにし・ゆきや)
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通称:ゆきや。
桁外れのIQの高さを誇り、さらに英才教育を受けてきた「ヤツら」の頭脳派。海外の経済新聞やインターネット情報を日々読み漁っている。
クールで自他ともに認めるナルシストだが、自分のフトコロに入った人間は大切にする。
東・J・鷹広(あずま・ジェフリー・たかひろ)

通称:東(あずま)。
日系二世で領事の息子。ワイルドでセクシーな見た目だが、中身は無邪気で温厚。キレイなもの、カワイイものは性別問わず「スキ」の対象で、ヨシモトとゆきやのことも大好きで大切にしている。
アメリカにいた頃はだいぶヤンチャしていたらしく、普段は温厚だがキレると危ない。
全5巻タイトル一覧
1巻、2巻と番号が振ってあるわけではないのですが、順番は以下のとおりです。
ヤツらはあの瞳(め)で世を渡る
ヤツらは死ぬまでなおらない
ヤツらに惚れると後がない
触らぬヤツらにタタリなし
どうせヤツらに日は昇る
各巻2〜3話収録されています。話数は<Wave○>という形で表記され、たまに過去編が入ります。
収録内容はこちら。
『ヤツらはあの瞳で世を渡る』収録
Wave 1『ヤツらはあの瞳で世を渡る』
教育実習生・田島佐知子は、校長から吉慶学院高校1-Cの問題児である「ヤツら」を手懐けてくれ、と頼まれる。内定のため「ヤツら」に近付いた田島だが、美形トリオに振り回されるハメに。しかしある日、ゆきやの意外な一面を知ることとなり……
Wave 2『だからヤツらは癖になる』
ファンクラブの女子生徒たちから回される日々を送る「ヤツら」だが、ある日、ヨシモトは地味で純粋な女子生徒・佐藤春枝と出逢う。ある秘密を共有し日に日に親密になっていくふたりを許せないファンクラブの面々はある日、嫉妬にかられて春枝を呼び出し……
Wave 3『ヤツらはそれでも様になる』
美術部部長・山野リコは「ヤツら」のカラミ絵を描き官能誌で入選。それを知った東から「あの絵は自分の願望そのもの」と言われ、実際に3人をくっつけてそれをモデルに本物のカラミを描こうと東をけしかける。しかし、徐々に東の人柄に惹かれていき……
『ヤツらは死ぬまでなおらない』収録
Wave 4『ヤツらは死ぬまでなおらない』
見合いをすることになったヨシモト。お相手は取引先のお嬢様。乗り気でなかったヨシモトだが、お相手の武岡華衣が選んだのは、自分が馬鹿にしていた男・栗栖雅斗だった。見合いを断られたことでプライドを傷つけられたヨシモトは、強行策に出るが……
Wave 0『そしてヤツらは目を醒ます』
ヨシモトとゆきやの出逢いを描いた過去編。頼れる男友達、という存在と疎遠だった彼らが出逢い、友達になるまでの話。
『ヤツらに惚れると後がない』収録
Wave 5『ヤツらに惚れると後がない』
吉本興産現社長、ヨシモトの父・吉本了。ゆきやの天才的頭脳に惚れ込んだ彼は、息子よりも見込みがあると言い、ゆきやに仕事を手伝わせ始める。しかし、そんなゆきやを吉本興産の跡取りと勘違いしたライバル会社がゆきやを誘拐し……
Wave 6『ヤツらに優しい風が吹く』
幼い頃、療養のために淡路島に滞在していたヨシモト。ある日、当時自分の面倒を見てくれた友人・ヤナセが遊びにやってくる。ヤナセを気遣うヨシモトと、なんとなく不和を感じ取るゆきや。幼い頃とすっかり変わったヨシモトを前に、ヤナセの本心は……
Wave 7『ヤツらのキライは好きのうち』
街でヨシモトがナンパした相手は、東がアメリカにいた頃に付き合っていた女性・スーだった。危険な女であるスーとふたりを近付かせたくない東はふたりに「彼女に近付くな」と警告。さらに、スーからアメリカへ帰らないかと誘われ……
『触らぬヤツらにタタリなし』収録
Wave 8『触らぬヤツらにタタリなし』
大人気アイドルSLASHのトシとミヤ。ひょんなことからSLASHと最悪の出逢いを果たした「ヤツら」は、吉本興産とSLASHとの契約の場へ。たかがアイドル、と見下していたヨシモトだったが、彼らの仕事への熱意に変化が生じる。そんな折、SLASHがスキャンダルに見舞われ……
Wave 0.5『そしてヤツらの手に触れる』
ヨシモト・ゆきやと東の出逢いを描いた過去編。病気の祖母と自分の在り方に悩む東が、ふたりと出逢い踏み出していく話。
『どうせヤツらに日は昇る』収録
Wave 9『たぶんヤツらの夢を見る』
ゆきやの様子がおかしい。ヨシモトにも東にも話せない、何かを隠している。人には踏み込まれたくないと態度に出しつつも、そこには確かな「SOS」のサインが隠されているのを、ふたりは感じていた。ゆきやにとって、ふたりの存在とは……
Final Wave『どうせヤツらに日は昇る』
「ヤツら」もいよいよ高校卒業を迎える。留学。後継。帰国。悩み、戸惑い、迷い、ぶつかり合いながらもそれぞれの道を選んでいく3人。
「"イケてる男"? ならないワケ、ないだろ?」
わたしと『ヤツら』
この作品、1995年〜1997年に連載されていたようです。
わたしがこの作品を知ったのは、中学生か高校生くらいの頃だったかと思います。
母が「知人が漫画を処分するそうなのでもらってきた」と言って単行本全5巻をもらってきた、いうのがきっかけでした。
この本を選ぶあたり、母とわたしの好みが似ているのか、それとも母がわたしの好みを熟知していたのか……いずれにせよ、今でも読み返すお気に入りの作品となりました。
よろしければ、みなさんも読んでみてください。
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