子育てのおはなし
先週末、十二月に生まれた甥っ子に会いに行ってきた
可愛い可愛い七つ年下の私の弟の赤ちゃん
弟は義理の妹に、私の様に子供を育てて欲しいと話したらしい
私は、私の言葉と私の作るご飯で、息子がつくられていくと思っている
さすがに十歳になった彼をつくっているのは、半分以上が私ではなくなって、学校やお友達、彼に関わる全ての人たちでつくられているけど
彼が生まれてから一、ニ年は特にそう感じながら彼に接してきた
彼が私以外の人を受けつけなかったのも、夫の仕事がハードだったこともあると思う
その責任に押し潰されそうになりながら、彼に接してきた
私は彼になんでも話したし、彼の想いを知りたがった
大人の友人と話をするように、色々な話をした
彼のまだ世界が狭いからこその単純でストレートな思考は、私にたくさんの発見をくれた
彼が私の話を理解できないとき、子どもだからしょうがないとは思わなかった
彼に伝わる言葉で話ができない自分が駄目だと思った
だから必死に彼の理解できる言葉を探した
同じ様に彼にもそれを望んだ
諦めないで私に伝わる言葉を探してと
私たちはお互いに世界を広げていったのだと思う
そして、彼がたくさんの人から愛されるように色々なことを教えてあげた
社会のルール、大人との接し方、人との距離のとり方‥
恥ずかしいは自分の中の話で、恥ずかしがってきちんとご挨拶できないこととの方が本当は恥ずかしいことなんだとか
家から一歩出たらそこはたくさんの人との共有の場所で、そこには体調の悪い人や悲しい気持ちの人もいるのだから、大きな声を出したり騒いだりしてはいけないこととか
自分の気持ちは言葉にしなければ伝わらないけど、相手にも気持ちがあるのだから、伝えるタイミングは考えなくてはいけないこととか
彼にたくさんの人に愛されて想われている自分を大切にして欲しかった
そこから自分以外の人にも大切に想う人がたくさんいることに繋がったらいいなと思った
息子はたくさんの人に愛されています
それを彼は知っています
そうやって育ててきた息子を知っている弟が、私みたいに…と思ってくれたことは、すごく嬉しかった
残り半分これからも頑張ろうと思った