「水道橋博士vs東野幸治with吉田豪Vol.4」賛否両論の感想を見て思った事。
私の水道橋博士関連のイベントに対してのスタンスについて。
私が水道橋博士のイベントに課金してきた流れとしては、
「水道橋博士61歳~復活&生誕祭~」の時からで、その後に森達也監督との対談や、vs東野幸治シリーズ、東浩紀さんとの対談となる訳ですが、
vs東野幸治with吉田豪の初回の時から、博士の仕込んできた小ネタや
段取り臭く感じる進行については観ていてテンポ感が悪く感じる事もあり、
感想ツイートや博士のYouTube生配信にコメントした事も有りました。
しかし、博士は、「自分主催のイベントであり、自分の面白いと思う事、やり方でやっていくので、視聴者の意見で変えるつもりはない」という旨のアンサーを頂きました。
それが水道橋博士vs東野幸治with吉田豪Vol.1の時で、その時以来
「これ以上何を言っても無駄」だと悟り、現状東野さんと豪さんという
座組が見れるイベントがここだけしか無いので、このイベントが続いて
くれれば良い。という所を落とし所にして、イベントを楽しむ事にしました。
なので、博士の拘りや進行は全く好みでは無いが、その部分には目をつぶり
水道橋博士には何も期待しない事として、東野さんと豪さんのやり取りを楽しむ事に焦点を当ててイベントを楽しんでいます。
私が「水道橋博士vs東野幸治with吉田豪Vol.4」を観た率直な感想
今回は、Vol.3に引き続き現地チケットが取れた為、当日は高円寺パンディットでイベントにを見ていました。
イベント後の水道橋博士のYouTube生配信で、博士が仰っている通り、会場の観客のリアクションはヒリついた感じはなく、それなりに盛り上がっている様に感じました。
シークレットゲストの「なべおさみ師匠」のお話に関しては、「凄い話をしてる!」とは思いましたが、「凄い話」=「面白い話」という訳ではなく、
真偽不明な陰謀論めいた話も入り混じった話を、半信半疑で聴いていたという印象でした。
そんな なべおさみ さんのお話に関しては、現地の観客も全員聞き入っていたかと言えば、私と同じ様に半信半疑で聴いている人も居たでしょうし、純粋に面白いと思った人も居たのでしょうが、時間が経つにつれ
「良く解らない話が長いな~」という空気感は感じました。
そんな間延び感を、観客が感じるか感じないかのタイミングで東野さんが絶妙なツッコミや合いの手を入れる事で笑いが起き、会場の空気が温まるのを繰り返していた様に私には感じました。
この博士のYouTube生配信ではコメント欄に寄せられる「面白かった!」という様な肯定的なコメントを拾い、博士自身は「予定の20%位しか消化出来なかった。」「会場の雰囲気は良かったですね、聞き入る感じでしたもんね。豪ちゃん以外はね、豪ちゃんはイライラして感じを出してましたね」と、博士ご自身はかなり手ごたえを感じたとの事ですが、私個人の印象では、イベント中のコメント欄やイベント後のSNSの反響を見た感じ。
絶賛と酷評は恐らく共にごく一部の感想であって、それぞれの観客の中で「賛否両論」入り混じった感想を抱えている人が大多数なのではないか?
と、個人的には思いました。
荒れたコメント欄を見て思った事。
当初金銭的な事情もあり、現地参戦で配信は課金しない予定でしたが
どうしてもコメントしたい話題が出てた為、その場で配信チケットを購入し
現地でツイキャスでコメントをしながら見ていたのだが・・・
なべおさみ師匠の話が乗っていくのに比例する様に、コメント欄の雲行きが
怪しくなる、博士のYouTube生配信や豪さんの平熱大陸等でも言及されているが、かなり強めにネガティブな書き込みをしていた人は確かに4~5人位ではありました。
ただ、なべおさみさんのお話が長くなればなる程に、「ランキングを進めて欲しい!」「話を戻してくれ!」「話が長い!」というコメントが増え始める。
この辺りから、現地と配信組との温度差がかなり広がってきた印象。
そのコメントを見ながら思ったのは
「その気持ちも解る!」という感想。
ここで、このイベントに何を求めてチケットを買ったのかという
観客のスタンスの違いによるすれ違いが生じた様に思いました。
コメント欄で散見された意見に「このイベントは看板に偽りあり!」
という旨のコメントが増えていきます。
事項では、ここに焦点を当ててみたいと思います。
「水道橋博士vs東野幸治with吉田豪」は看板に偽りありなのか?
最初このコメントを見て思ったのは、「サブタイトルか、イベントの説明ページに『関東芸に不祥事ランキング』とか書いてあるのを見てチケット買った人が怒ってるのかな?」という印象でした。
それなら、ランキングが進まない事への憤りや、なべおさみ登場で話が脱線してる事に怒ってるのかな?と思いました。
しかし、イベントページを確認しても、イベントタイトルにも説明文にも
その様な記載は一切ありませんでした」
となると、このイベントに何を求めているのか?
このシリーズの流れを解っているのか否か?
その辺りで意見が分かれてくるのだろうと思います。
水道橋博士vs東野幸治with吉田豪シリーズの成り立ち。
このイベントの成り立ちについては、豪さんの「平熱大陸」内でも語られているので、詳しくはそちらをご覧になって頂きたいと思います。
ザックリ要約すると、博士が若手の芸人や放送作家等との交流により、トラブルになるケースも有った事を踏まえて、「同世代の人ともっとサシでもっと絡んだ方が良い」という豪さんのアドバイスもあり、東野さんとのイベントが計画され、豪さんとのWゲストを打診されるも、豪さんはあくまでも
東野さんと博士のシングルマッチが理想とした上で、アシスト係的な立ち位置でイベントに参加する事となりました。
観客一人一人がこのイベントに求めている事、そのグラデーション。
イベント中のコメント欄や、SNS上での感想等を見ていても、そもそもこのイベントに対して、重要視しているポイントには様々なグラデーションがあるの事が浮かび上がってくる。
博士の熱心なファン、東野さんの熱心なファン、豪さんの熱心なファン
お笑い好き、芸能ゴシップ好き、博士と東野さんの組み合わせ目当ての人
東野さんと豪さんの組み合わせ目当ての人等々・・・
今回特に怒りを露わにしていたのは、主に東野さんや豪さんファン
Vol.1の時の様に、博士と東野さんがランキングの話題で盛り上がり、豪さんが絶妙なトスを上げるというバランスが好きだった人
TV等では中々見れない東野さんを見たい人
そういった層の人達にとって、事前告知無しの「なべおさみ」登場からの
なべおさみワンマンショーを東野さんが聴き役に徹して、合いの手やツッコミを入れるという展開はお金を払い、時間を割いてまでして観たいものではものでは無かったという事に尽きる。と、個人的には感じました。
否定的なコメントに対する博士のスタンスの問題。
イベント終了時に豪さんが「コメント欄が荒れてますよ!」と言った事に対して、博士は「僕はイベント中進行台本を見ながらやってるので、コメントは一切見ない」と言ったり、以前から「僕主催のイベントなので、自分がやりたい事、面白いと思う事をやる。」といった旨の発言をしたりもされています。
この博士のコメントに対するスタンスに関しては、豪さんがイベント後の
「平熱大陸」でその問題点を指摘しています。
どうも博士のコメント欄に対する発言を聞いていると、コメント欄のネガティブなコメントを、SNS上での誹謗中傷の投稿等と同一視している様にも
感じました。(もし、博士がそうは思ってないのならすみません。)
SNSやYoutubeのコメント欄と、有料配信のコメント欄は当然意味合いが変わってきます。
有料配信は約3千円というお金を払った人が書き込んでいます。
現地組は会場チケット代と合わせて、約8千円払って書いてます。
(私も会場チケット+配信チケット買ってます)
そして、その人達は「何に対してお金を払っているのか?」
ここも忘れてはいけない重要なポイントだと思います。
コメント欄が荒れた直接的な要因はいくつか有ったと思います。
1.シークレットゲストの登場によるその後の進行
2.シークレットゲストの人選
3.シークレットゲストなべおさみさんの発言内容
(主に陰謀論的にも受け取れ発言部分や、政治的スタンス)
4.配信の音響問題。
5.TV等では見れない東野さんを見たいと思っていた人にとって、なべおさみさん登場後、終始トークの受け手に専念する形となってしまった事。
当日、現地で見ていた個人的な感想としては、なべおさみさんのトークに対する東野さんお受け身の取りっぷりは凄い!と思ったし、実際にそこに救われたと思いました。
ただ、東野さんの受け身の上手さはTV等を見ていても感じる事が出来る部分ですし、なべおさみvs東野幸治というカードはTVでは見れないかもしれませんが、求めているTVで見れない東野幸治とはそういう事では無いんですよね
個人的にこのイベントに求めてるのは、水道橋博士vs東野幸治with吉田豪であって、シークレットゲストvs東野幸治では無いんです。
この部分関しては、共感してくれる観客は多いのではないか?と、思います。
後は本当にチケットを買った観客一人一人のこのイベントに対する期待値と、諦めのバランスによって楽しめるか、ノイズの方が強く感じてしまうか
好みが分かれる所だと思います。
好みが分かれる部分としては、博士の日記やYouTube生配信等で、「手かざし療法」等についても聴きたかった!と、仰ってましたが、これには拒絶反応を起こす人もかなり居ると思います。
裏口入学の話から、自民党政治についてのお話等
陰謀論やオカルト的な要素も含む非常に際どい危うさを感じます。
個人体には半信半疑で受け止めてますが、人によっては純粋に全てを事実と思う人も居ると思いますし、博士ご自身が聴きたいと思う事は自由です。
ただ、こういう話を面白がるには有る程度のリテラシーが必要だと思いますし
無邪気に面白がるのは90年代的な感性で、正直令和の時代にそのノリをやってしまうのは危ういです。
近年ネットの普及もあり、届いてはいけない人いも届いてしまったり
エンタメとしての「陰謀論」「オカルト」という認識が無い人
何か周りの人達とは世界が違って見えてしまっている人等が、「世界の真実」として捉えてしまい、超えてはいけない一線を越えてしまうケースも沢山起きています。
この辺りに対するスタンスを豪さんは「平熱大陸」で語ってもいるので、興味がある人はアーカイブが見れる内に見る事オススメします。
もし博士が、なべおさみさんのそういう側面を深堀したいのであれば
それは別途、博士となべおさみさんお二人でのイベントを開催してやって頂くのが良いのかな?と、思います。
そうすればリテラシーが有って、興味がある人が納得してチケット代を払ってみてくれるでしょうし、今回の様な賛否両論巻き起こる事も無いと思います。
東野さんの感想
東野さんもご自身のラジオ番組で、今回のイベントについて少しお話されているので、気になる人は見てみて下さい。
そして、イベント後の吉田豪さんのRPを見ていたコンバットRECさんのこちらのポストが、今回の賛否両論を見事に言い表しているな~と思いました。
博士の頑なな拘りだったり、ファンの期待に真正面から応えるよりも
裏切りる感じとか、猪木さん的な物を感じます。
博士も東野さんも、次回がこのイベントシリーズのラストになると仰ってますが、個人的にはそこは半信半疑です。
関東芸人不祥事ランキングも残すはベスト3となり
必然的にどれも大ネタですし、それを2時間半位で話して終わりと言うのは
それはそれで消化不良になりそうだな~と
個人的には、東野さんと豪さんの絡むイベントは少しでも長く続いて欲しいと思っているので、ロフトが東野さんと豪さんのイベントを定期開催するとかならない限りは続いて欲しいな~と、思っています。
ただその場合シークレットゲストは不要で、水道橋博士vs東野幸治に
立会人吉田豪というバランスは崩さずにやって頂きたいです。
本当に願うのはそれだけです。
長文乱文失礼しました。
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