自由なお医者さんたち
「先生、お客さんになって」と声を掛けられ、腕を引っ張られて部屋の隅に連れていかれた。4,5人の女の子たちがにやにやして私を待っている。
「なに屋さん?」
ひーちゃん「ここはびょーいんです」
「じゃあ私は患者さんだね」
いきなりひーちゃんが「おかねください」と手を出してきた。「まだ診てもらってないので、診てもらってから払います」と言うと、おもむろに袖をめくられ、細長いブロックで腕に注射をされる。
みーちゃんが「ここは はいしゃさんです」と言ってきた。突然、内科から歯医者に転向。なんて自由な医者。
みーちゃん「くちあけてください」と、口元を見られる。口の中なんて見せたくない・・・。小さく開けるも「もっとあけてください」と、ぐいぐいブロックを持って迫ってくる。もうちょっとだけ開ける。
みーちゃん「もっとあけてください」
「ヤなんだけどなぁ~」
「じゃあ、もうだいじょうぶです。むしばはありませんでした」って、あっさり終わらせられた。
ひーちゃん「おかねください」
また金か・・・(笑)
お金を渡す真似をすると、「はいおつり」と言って、おつりを手のひらに置く真似をするひーちゃん。ちゃんとおつりが返ってきた。けっこう律儀。