❤️あの時の怪我があったからこそ、血を見てパニックになった経験をつめたから、今回正気でいられて、ちびっ子弟妹や近所の子どもたちをぼくは助けることができたよ。
「あのときの、挫折、失敗があってこそ、今がある」と、胸を張って言える人はいませんか?少しだけ、当時のことを話してもらえませんか?
小学校から下校中のことです。倒れてきた鉄棒の下敷きになり、頭から流血して「助けて…」と言ったのに、「何もしてない…、触ってない…」と同級生に逃げられたことです。この経験から、『弟妹が困っていたら、自分は助ける人になろう…』と心に決めます。
( (OxO;)かなり長くなりました、ごめんちゃい! )
これは、学校からの下校のときのことです。
帰り道、カブトムシが落ちてしました。
ぼく「見て、カブトムシがいる!」
ある一軒家の、鎖で数珠繋ぎにされた鉄棒のガイドラインの下に、カブトムシはいました。
少し手前でしゃがみ込み、よく見てみると、アリンコがたかっています。
ぼく「なんだ死んでるのか・・・」
その時です。ガシャン・ガシャンと鎖が唸りました。
同級生は左にいて、右から鉄棒たちがドミノのように倒れてきました。
ゴッ!
頭を鈍い痛みが襲います。
その場に、倒れ込みました。
痛い頭を触ると、手は血でべっとりです。
ぼく「助けて…」
同級生をみると、後退りし、ガクガクと縮こまり、驚愕していました。
同級生「何もしてない…、触ってない…」
くるっと後ろを向くと、同級生は裏道へと走って逃げて行きました。
鈍い痛み、初めてみる流血にパニックになります。
置いていかれた悲しみで、(OxO。)涙があふれてきました。
とぼとぼ、表の道に出ます。
ぼく「(>x<。)うわあぁぁぁん。」我を失ってわめいた。
そこへ単車の女の人が通り掛かります。
通りがかりの女の人「どうしたの?」
ぼく「血が・・・。」
手にべっとりついた血をみて、
通りがかりの女の人「これを頭に!」
ガーゼの白いハンカチを渡してくれました。
純白でしたので、ちゅうちょしていると、
通りがかりの女の人「使い捨てていいから! おうちはどこ? 呼んできてあげる。」
ぼく「近い、あそこの四つ角の、お店の前の家。」
すぐにお母さんが飛んできてくれました。
郵便局の近くの小さなの病院で、手当を受けて、
頭をガーゼと包帯でぐるまきにされました。
神の試練は続きます。
ぼくのお母さんと、同級生のお母さんが口論になります。
同級生のお母さん「うちはエリートなんです! 言いがかりはやめてもらえますか!」
ぼくのお母さん「うちの子を怪我させたのは、あなたの子なんじゃないですか!」
同級生のお母さん「何を根拠に! あなたの幼稚な子供が、うちの賢い子に迷惑かけたばかりでなく、勝手に怪我したのを因縁つけるんですか!」
ぼくのお母さん「ほおお!すごい言い分ですね。怪我させたことも、謝らないんですか!」
同級生(>x<。).oO(・・・)
ぼく (OxO;;;;).oO(この流れ、うちのお母さん勝つわ・・・まずい・・・止めないと)
ぼく 「あの、質問なんですけど・・・怪我したことは、当日本人から聞きましたか?」
同級生のお母さん「その日は、うちの子は体調不良で寝込んでたから。」
ぼく 「話できてないんですね・・・。我が家はその日あったことを報告しましたよ。」
同級生のお母さん「何が言いたいの!?・・・○○ちゃん、どういうこと・・・!?」
同級生「あ・・・あ・・・ごめんなさい、お母さんに嫌われたくなくて、だから・・・。うわああああん。」
同級生のお母さん「○○ちゃん! あなたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ。」
同級生「うわああああん。」
ぼく 「そういうとこが、だめなんだと思います。追い詰めてどうするんですか。
うちは、話し合えました。あなたの家は話合えてないんですよね。話はここまでです。子供の話、真面目に聞いてやってください。忙しくても!」
ぼく 「母さん、これでいいです。ありがとう、十分です。帰りましょう。」
ぼくのお母さん「いいの!?お母さん、勝てたと思うんだけど・・・まだ謝らしてないよ・・・。」
ぼく 「母さんが勝ってしまったら、○○ちゃんがつぶれるから、それはぼくの望むところじゃない。」
ぼくのお母さん「裏切られたままだよ、向こうは親子共に反省もしてないよ・・・こんなの・・・。」
ぼく「思い知ったはずだから、お灸すえたことになってると思う。」
ぼくのお母さん「わかった・・・c(OxO;)」
神は追い討ちをかけてきます。真なる試練の始まりです。
神の命によりて、護衛付きになります。
呪われた子の称号がつきます。
護衛の診断により、300の呪いと300の祝福によりて、およそ20歳くらいで、殺されて死ぬことが告げられます。途中で早死にも大いにあるそうです。
その一週間後、「人助け※(省略)」をして、救急車に助けたい子を乗せて、手術と輸血をさせます。
見送って、帰って弟妹にお風呂を勧められて出ると、流血を指摘されます。
妹は「こんなことなら応急処置を学べばよかった!何もできない!役立たずだ、自分のせいで死んじゃう!さっさと逃げなかったから!逃げようて言ってくれた最初に逃げてれば・・・こんなことには。見送った時、元気だった。帰ってきたら、全身血塗れで、血を流しながら、フラフラで帰ってきた。自分はわがままだった、自分の気持ち優先で当然だと思ってた。優しく、愛してくれるのを当たり前に思っていた。今、失いかけている。こんな恐怖知らない・・・お母さんーー!包帯がうまく、巻けない。ううっ。」
弟「愛してくれる人を失うかもしれない。いきなり終わりが来た。自分のプライドを優先したから?悪い奴が帰ればいいと思ってた。全然違うのか。もうわがまま言わないから、お願い、死なないで。タオルで押さえて、そうだバスタオルならしばれるかも・・・。ぼくが、ううん、俺が助けるから。ごめんなさい、二度とわがまま言いません。ちゃんということ聞くから・・・血止まって・・・。」
お母さんがなぜか残業せずに帰ってきました。「玄関に血溜まりがあるんだけど・・・Σ(OxO;)あっ!」包帯を左右に振ってぐるまきにして、止血してくれました。
ぼく「なんだろ、意識が遠のく・・・。」
弟妹「雪山みたいに、眠ったら死ぬんじゃ?待って、いやだ、うわああん、いやぁぁぁぁぁ!!!」
弟妹の断末魔を聞きながら、昏睡した。
起きたら、護衛とお母さんが、遠くの病院のリストを検討していた。
お父さんも帰ってきたので、ぼくは今回の騒ぎの不祥事を詫び、始末をつけるむね約束した。
翌日、怪我を負ったぼくを見つけるなり、頼ってもらえなかったと幼馴染が泣きます。
c(OwO)「お前かわいいやつぅ、自分のことじゃないのに、泣くんだ?」
(TxT)「人前で泣いた。かわいいとかいうな。泣かした責任取れ・・・。」
この時、死にかけたことを「精神がタルんでいる」とお母さんに叱責されて、
けいこへ放り込まれます。
お父さんの300ある親戚たちから、今回の騒ぎの責を問うて、刺客が家を襲撃してきたので、迎撃して追い払います。
護衛が、ぼくが神の試練で瀕死になったせいで、一方的に立場を悪くしたので、母方の神官おじいちゃんの助けで、なんとかします。
存在を忘れていた許嫁に、口伝で「殺されかけるわ、死にかけるわ、その程度だから、もっと幸せな相手を探せ。」と塩対応の文を送ります。これは余計、好感度が上がります。
幼馴染は、消防・警察・レスキューに指導する武道師範を親族にもつサラブレッドです。
消防からの感謝状がないから、ぼくの名誉回復ができない、と無力だと嘆きます。
別に、感謝されたくて助けたわけではないし、助けた相手の家が大変すぎるから、感謝の意を消防へ届けることが無理なのだから、仕方ない、捨ておけと言い放ちます。
助かった子供たちのために、※箝口令(かんこうれい・口を閉ざすこと・なかったことにすること)が消防・警察・消防団・病院・市役所で敷いても良いかと聞かれます。これにより、本来褒賞や、昇給が約束されるはずだった人が、全てすべてなくなると言います。ぼくは、みんながいいのなら、了承が得られるのなら、かまわないけど、確認してと言います。返答は、「いつかのために努力してきた、今回みんなの力を結集して、死ぬはずだった人を助けることができた、これは暁光(ぎょうこう)である。君という奇跡に立ち会えたことに感謝する。」というものだった。ぼくは、助けた子達のメンタルケアにまわり、この話はみんなが自分の足で歩いていける日が来るまで、封印することを教えて回る。肩に猫を乗せていたことから、ひめねえさま(ナウシカ)の言う通りに、と子供達と約束する。多分、現在だったらサトシとピカチューていうのかな。※(省略)。
幼馴染は、ぼくが人を助けたのに、最年少レスキューなのに、日本一なのかもなのに、「お前が殺しかけて助けたんだろう?」と、一般から心ない大人達のヤジでいわれのない噂が広まります。
人殺しの称号がつきます。
人殺しめ・・・と何も知らない一般にわかに呼ばれ、誹謗中傷の中にいるぼくを助けようと、幼馴染は頑張ります。武道の稽古場の警察の兄さんがたを動かそうとします。
ぼくはいうと、保育所のお迎えに、お母さんからのけいこ多重に、お父さんからのお勤めと、忙しくなり過労になって行きます。
同級生が、ことの事態を伝え聞き、訪ねてきます。
ぼくが人を助けて瀕死の怪我を負ったと聞き、焦ってあの日のことを詫びに来たと言います。
同級生は言います。
「お前のことを見下していた、幼稚でたいしたことなく、相手してやっている、自分は都会から来たエリートで、田舎者のお前が釣り合う相手ではない、と。地元の人間ではなくて、親の左遷で天下りで都会からきたから、色々家族が荒れていて、そんな時、転校生と知らずに笑って話しかけてくれるぼくのことが疎ましかったという。幸せなんだ、気に入らない、自分はこんなに苦しいのに、怪我をしてしまえ、痛い目を見ろ、ざまぁ!と思って、鎖に手をかけたのだという。鉄棒を当てるために鎖に「触った」と。ぼくの怪我は、人為的なものであったと。自分のお母さんの登場で、ヒステリーで嫌われたくなくて、恐ろしくなったのだと。「ごめんなさい、自分は人殺しです」。命懸けで人を助けた君が悪く言われている・・・違う、本当に人殺しをしたのは自分だと。謝ってないのに、君は死にかけた。永遠に、謝れなくて、あの時の怪我が触って死ぬんじゃと、地獄が延々続くと思ったら、自分が可愛いいあまり、自分のことだけ考えて勝手に恐怖した。転校してきて優しくしてくれる君に自分はこれっぽっちも感謝の念がなく、勝手に貶めて、裏切り、親は君の家族ごとののしった。それなのに、君はどうだろうか。頭の怪我が癒えてもないのに、新たな怪我もして、流血で昏睡するほど、人命に尽力した。自分の何がエリートなんだろう。どうして、自分は偉そうにしていたんだ。みっともない、惨めで、悲しい、人殺しだ。もう、人生終わってしまった。何が、明暗を分けたんだ。自分は、君が生き延びたから未遂で済んだけど、死んでいれば人殺しだった。君は、裏切られ、怪我をさせられ、罵られ、その上で人を助け、更なる火中にいる。君の家が、君の立場が大変なことは、今回初めて知った。何も知らないのに、自分は何を侮って、見下していたんだろう。悲しい、辛い、すまなかった。ご飯も喉を通らない。あれから、母さんと話たよ。何も聞かれなかった。これから、本当のことを言ってこようと思う。嫌われるかもしれない。蔑まれるかもしれない。話も、今回で終わるかもしれない。父さんが帰ってきたら、家族はどうなってしまうだろうか。ああ、自分は家族も壊してしまうんだ。でも、話を、正直にしようと思う。それが、自分にできる唯一のことだと思うから・・・。」
c(OxO;)ぼく「あの時の怪我があったからこそ、血を見てパニックになったから、経験つめたから、今回正気でいられた。変な話だけど感謝してるよ。もともとは弟妹を助けるつもりで、みんな助けてしまっただけだから。助ける時、何も考えてなかったよ。助ける瞬間はあっという間と聞いた通りだった。それよりも、ぼくは責めてないのに、自分のことを許さないのかい?もういいんだよ。あのお母さん見たら、まあ、苦労してるのわかるよ。うちも大概大変だと思ったけど、よその家はよその大変さがある気がしたよ。例えば、のび太くんちと、スネ夫くんちじゃ、比べても仕方ないよ。」
この同級生は、大きくなって進学先から帰郷するぼくを伝え聞いては、謝罪にきた。
(OxO;)「ね、どこにいても、来るけどどうなってるの!?」
(TxT;)「電車の改札とか、ゲート通ったりすると、君が帰ってきた話が市内に広まってるよ。連絡来るんだ。それ聞いて、歩いてきてるんだよ。」
(OxO;)「もうそろそろ、自分を許そうよ!?」
(TxT;)「でも人殺しの自分が許せない・・・」
(OxO;)「死んでないし、殺してないし!?セーフ、セーフ!子供の過ち!」
(TxT;)「でも・・・」
この同級生の謝罪は、毎年ずっとずっと続いた・・・。
止んだのは、結婚してお子さんが産まれたと、風の頼りに聞いた時だった・・・。
ぼくはというと、定刻通りに(20歳で)、やっぱり殺されたんでした。そして、生き返らさせられたんでした。
起きた時、悲しい気配に「大丈夫だよ、ちょっと眠ってただけだよ。」
ほっぺた、なでなでしてあげようとして、手を伸ばした。
ギュッてしてくれた手がシワシワで大きくて、自分の手にぽたぽた水が落ちてきた。
涙だった。
びっくりした、ちびっこ弟妹じゃない! (記憶が子供になってた!?)
「勝手に生き返らせてごめん。君は、もう眠りたかったはずだ。」
(OxO).oO(ああ、そうか、かつて無償の愛で人を助けた。あの時の、恩恵が今帰ってきたんだ。ぼくもまた、無償の愛によりて、助けてもらえたんだ。)
「心肺蘇生は、延命に過ぎないんだ。
生きかえらしたら、すぐ輸血なり、適切な処置しないと、また死ぬ。
必ず助けるから、今は眠ってて。」
(=x=).oO(スゃあ)
次に起きた時は、サンタクロースみたいな老夫婦が、心配そうにのぞいてた。
生き返る時、誕生のような断末魔をあげる人がほとんどなのに、
ぼくは産声をしなかったこと、酸欠で目が見えないはずなのに目を合わせたこと、
酸素ボンぺで声が出ないはずなのにしゃべったこと、
生き返って初めにしたことが、他人への労い。
「君は、どれだけの精神力があって、誰かのために生きてきたんだい?
おおらかになりなさい。君が抱えていたストレスはLV20だよ。」
この二人はお医者さんで、ぼくを助けて引退した。
お礼に、ミスドみたいな、コロンとした赤の+マークと黒の+マークのマグカップを贈った。
「生きて!」生きる気力がなくなってたぼくに、声をかけ続けてくれた。
そのやさしさに救われた。
ぼくは医者を引退して旅立つ二人へ、最後にお礼を言った。
(おしまい)
その後、消防団に入って、AED講師になるのは、また別の物語。