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Photo by
eiroku
年賀状をしまえない
(本文約500字)
毎年、来なかった人の年賀状は翌年にはやめることにしている
そうすると少しずつ送る人数が減るが、仕事をしていないと知り合いは増えないし他人と知り合う確率は減る
秋に叔父さんが亡くなり、年賀状を出すのをどうしようか迷っていたら、
「親のきょうだいの死亡は、特別に親しくしていない場合には年賀状を出しても構わない」とのこと
悲しいし、葬儀では涙が止まらなかったものの、私のきょうだいが年賀状を出すことにしたため、喪中はがきを出すのはやめた
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毎年のことで葉書代も値上がりし、体調が芳しくないのにいつものペースより更に年賀状に時間を取られそうだ
それでも今年は珍しく早めに取りかかり、家族の協力もあり、半分は用意した
またその中の一人が喪中はがきを送ってきて、ユーモアセンスのあるかつての上司宛てに寒中見舞いの文章を悩むのである
近年、年賀状じまいする人が増えてきて、その文面に悲しくなることがあるらしい
縁を繋ぐのは大変なことなのに、縁を切ることに躊躇しなくなったのは『簡単に繋りやすい』世の中の空気からだろうか
SNSの普及で、ブロックもアカウント削除も似たようなもので、ひとを排除することに感覚が鈍くなるのかもしれない
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