『猫のせめぎ合い』#毎週ショートショートnote
(409字)
戦国の世‥‥あちこちの武将が鎬を削る中、猫ちゃんの世界も、争いは続いていた。
「にゃーにゃー王国」の大将のぶんにゃんは、
日本の西側に領土を広げていた。
ぶんにゃんは古墳のそばのほこら城の隣りに、ねずねず大仏を建てた。
ぶんにゃんは『本調子の変』で生き残ったものの、「にゃーにゃー王国」をこれ以上
大きくする自信はなかった。
東から100頭の猫陣を設けた「キャットらんど」のペルシャアは、ねずねず大仏の10里先まで近づいていた。
ペルシャアはメリケンである。
長毛種のペルシャア軍団は、自動操縦を準備していた。長毛なだけに、視界がよくない。
そこで、開発に開発を重ね、戦国の世であるにも関わらず《オートパイロットずろーん》を100台、間に合わせた。
ペルシャア軍団の《ずろーん》は、リモコンで操縦できる。飛行しながら相手の陣地に忍び込み、またたびドラッグを撒き、にゃーにゃー王国を制圧した。
ねずねず大仏の中に隠していた魚の干物は回収した。
完
◇たらはかにさんの企画に参加します。
お題の「戦国時代の自動操縦」です。
11/18(土)深夜が〆切りです。
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