世界は美しいはず
(約500字)
目が不自由な母から、
介護能力が発揮できない娘に
クリームシチューの差し入れがあり
世界は まだ 美しいと
感じずにはいられない
適性と資格は 別物で
あの人がケアマネでなくて良かったと
思わずにはいられない
世界は まだ
人類を 見捨てていない と感じる
人を導くための 資格ある人から
虐待を受けたことがある
私を死ぬほど愛している 家族に
それを話すことはできず、
いまだに 息苦しさを感じる
最終学歴が 優れていても
安心してはいけない
優秀と言われる 資格者でも
平伏してはいけない
彼等に 崇める人間性が備わっているか
それはまた べつのはなし
世界が 美しいと感じる日は
奇跡と 眩しいくらいの瞬間のなかに
そっと 渡された贈りものなの
手渡される 美しさは
何者でもないあなたの
平和な暮らしの一瞬かもしれないけれど
それを 美しいと感じない人もいる
家族が 一緒にいること
とても 素晴らしいこと
とても 貴重な時間
とても 大切な生き方
それを 感謝できない思考は
悲しいこと
わたしたちが生きる この世界は
たぶん 美しいはず
美しく 見えないあなたは
まだ 生き足りてないだけだよ