見出し画像

『生きるのに必要な日』

               (324字)




誕生日に思い出す。
愛されて育ったこと。

命をかけて産んでくれた人がいたこと。

愛情を約束した人たちに迎えられたこと。

私はヒトの誕生日を祝うとき、付け加える。

「あなたが頑張ったんじゃないけどね。
 あなたを産んでくれた
 お母さんに、ありがとうを言いたい」

言われた本人は、どう思うんだろう。

悪い気はしないと思う。

結局、あなたがいてくれてありがとう

‥‥なんだけど、それは恥ずかしいから

言わないでいる。

誕生日があったから、私はあなたの存在を

知れて、あなたが生まれたことに喜ぶ。

誕生日を作った人(お母さん)が、

一等、えらい。

それを忘れなければ、
ひとを大切にできるかな。

だって、生き始める 第一日目を

「誕生日」とよぶ。

感謝は、泣くことしか出来なかった
一日目から始まっていた。





※以下の企画に参加します。



いいなと思ったら応援しよう!