まとわりつくものを剥がしたい感情
(約800字)
ひどくくだらない会話でしたが、面白かったから書いておきます
その人の友達が霊に体を犯されるという話
寝ていると、男性の霊がやってきて
やる事やって帰っていくそうで
最初は抵抗したらしいですが、毎回のことで気味が悪く、どうも死んだ人間らしい(しかも知り合いではない)ことが分かり、現在はされるがままだと言う
多分、抵抗したところで疲れるんでしょうね
「毎日やってきても、妊娠しないだけが救いだね」
私は笑って話したのですが、実は私も経験があって、金縛りに遭ったときに数回、そういう体験をした
体は金縛りに遭うと、数十秒動けないし声も出せないが、それが解かれると少しぐらいは抵抗できる
一度焦ったのは、隣の布団に人が寝ていたとき、霊がやってきたことだった
助けを求めたくても状況が説明できないから、ひたすら目を瞑って、その人(霊)が去ってゆくのを耐えた
私は生き霊と死んだ霊の違いは分からないし、かなり前のことで、いまだに相手が誰なのか分からない
数回、されるがままの経験は人に話せなかった
欲求不満独身女の夢の話にされるだろうと思ったから
隣で寝ていた人にも話さなかった
その頃、妊娠はしないから安心だと思ったことが、先日の知らない人の体験談に対する意見だった
まとわりつくものから逃げたくなるのは、そういった経験だけではないが、実態がはっきりしないモノは恐ろしいのだ
知らない人は「分からない者」に対する畏怖があり、それは単純に当たり前のことで、知ってしまえば近寄りたくなったり、離したくない感情に変わるのだ
何故だろう 感情のアウトプットが難しい
霊の体験があったからではないけれど、知った人が話してくれたのが気持ちを軽くした
思われることは人生には奇異で、奇怪で、ある意味、貴重なことだって話
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