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可視化しない感情を遠回りして表現すること

(約600字)


世界に ばら撒く感情は

自分の頭の中にある
純粋なものとは

異なり、

言葉にしない気持ちの方が

実は 大切なときもあり


それに気付けたら 強みかもしれない


垂れ流しの感情は、

必要のないものまで含まれている


伝えない選択肢が
誰かの心を救うことを

知ってほしかった



誰かが味方になってほしいと
思わせる世界は 異常で

忖度が必要ならば
離れてしまおう と考えた

ひとを守れる実感は
手が届く範囲くらいで、

ダイレクトに受け取る部分は
可視化できない感情を含めることができる


頭の中で抱く感情は

画面に見えるそれの何百倍もあるでしょう


可視化された言葉には、
他者を意識する感情が混じる


共感を乞う 気持ち
納得させようと思う心


知りたくない人にまで伝えて何になろう


空回りするんだよ

半分しかないものを
それ以上に 受け取ったり

違う意図の心を 誤認識したり


思いやりと思っての

要らぬお世話も。


トイレを掃除していたときに
気付いたの

この汚れは 他人には 見せないんだ

知らない方が いいもの

他所(よそ)の家の 汚れ

他の人に 

本来なら

私の汚れた感情は
見せる必要はないもの

知ったところで誰かが苦しいだけ


だから 最低限のことだけでいい


心に抱える感情は
可視化できないモノの方が
価値がある


それを 

数千倍の感情を表す言葉から選び抜いて

直接的でなく
遠回りした表現を携えて
伝えるのが 

文学だと思うんだ


伝えない 強みは

誰かの痛みとともに歩むことでもあって





きみの笑顔しか知らない多くの友達よりも、きみの涙を理解する友人のほうが
はるかに価値があるよ
             by SNOOPY








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