無題
(約300字)
ばかなフリして聞いてみた、
っていうあれは
利口な人がすることなので、
先回りしてばかを演じても
小手先のスキルでは
おとなには通用しないけど。
昔からすぐに気づかれてしまって
けっきょくばかをみるのは
ばかを演じたひとになってしまう、
分かっててもなおらない
三子の魂というアレ
妹にこの文章を読んだら、
え、もう一回、言ってみてくれない?
とリクエストされた。
もう一度読んだ。
妹はひと呼吸置いて、
「すっごい性格悪いね」
うん、やっぱり妹には分かるのか。
私が、母からひねた性格の指摘をされたのは
こういうことなんだ、と思って。
でも、私は、正直、
こんな拗らせ気味な文章を書く自分が
そんなに嫌いじゃない。
訳が分からないくらいが
物書きには丁度いい気がして。
※冒頭の文章に対する質問には答えません