
北海道周遊 2019年GW⑤ 塩狩・比布
剣淵(けんぶち)駅から快速なよろで9分。和寒(わっさむ)駅で下車しました。
字面だけで思わず身震いしそうな駅名です。
駅舎はイエローとグリーンのモザイクのようなおしゃれな模様です。和寒駅は特急を含めすべての列車が停車しますが、現在は無人駅となっています。駅前の国道の向かいにあるセイコーマートに向かいます。
52. 塩狩駅
発売場所 和寒町役場(8:30~17:15、休業日:土曜・日曜・祝日及び年末年始)、セイコーマート和寒店(6:00~23:00)、セブンイレブン和寒町店(24時間営業)【後に塩狩峠記念館でも取り扱い】
表面は雪景色の中を走るキハ183系特急サロベツ。入場券は和寒駅の一つ隣、塩狩駅のものになっています。和寒の名は、アイヌ語の「ワッサㇺ」(オヒョウニレの木の・傍ら)に由来します。
塩狩駅は、天塩国と石狩国をつなぐ峠にある駅で、三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台となりました。「塩狩峠」は、1909年に発生した客車の分離とそれに伴う鉄道員の殉職事故を題材とし、現在は駅近くに殉職碑や文学館が建てられています。駅周辺にはほとんど民家はありませんが、駅前には一目千本桜と呼ばれる桜並木があります。
和寒駅から次の旭川方面の列車は10:25発まで2時間以上空くので、ここからもバスで移動します。バス停を探していると、
先ほど入場券を購入したセイコーマートの横にバスの待合所がありました。ほどなく名寄から来たバスが到着します。運転士さんもここで一度バスを降りてしばし休憩です。発車時刻が近づくと、運転士さんが乗り込み、時刻通りにバスは発車しました。
和寒 8:48→(道北バス2系統旭川駅前行き)→比布 9:15
バスは塩狩峠を越えて南へと向かいます。和寒ではやんでいた雨が、バスに乗っている間にまた降り出しました。和寒から約30分で比布(ぴっぷ)に着くころにはどしゃ降りです。
比布のバス停は比布駅から少し離れた町役場の前にあります。バス停から雨の中5分ほど歩いて、比布駅に到着しました。
53. 比布駅
発売場所 ピピカフェ比布駅(10:00~19:00、休業日:毎週火曜日及び年末年始)
比布はスキーといちごのまちをアピールしています。裏面では、「世界一大雪山がきれいに見えるまち」を謳っていますが、写真は比布駅前のイルミネーションのようです。
入場券を発売していたピピカフェは駅舎内にありますが、到着したときは開店前だったので、駅舎内で開店を待ちます。比布駅は2016年にピピカフェ比布駅を併設した新しい駅舎に建て替えられました。
比布の名は、アイヌ語の「ピピペッ」(石のごろごろしている・川)に由来しているとされています。その特徴的な駅名から、かつては「ピップエレキバン」のCM撮影が行われ、「比布」の名は全国的に知られます。
比布駅の駅舎内のは当時のことを紹介する展示が多数あります。
当時CMに出演した女優の樹木希林さんからのメッセージもありました。
比布町内には、比布駅のほかに北比布駅と南比布駅がありますが、両駅とも利用客の減少に伴って廃止が検討されているようです。
そうこうしているうちにピピカフェが開店し、入場券を購入します。次の列車は11:07発の旭川行きの1時間後なので、再びバス停に戻ってバスを利用します。旭川方面は8:56に列車が出た後、2時間以上空いて、11:07発、11:52発、12:21発と立て続けに列車が来ます。もう少し均等なダイヤなら利用しやすかったんですが、仕方ありません。
比布 10:39→(道北バス1系統急行旭川駅前行き)→旭川駅前 11:16
比布から約30分あまりで旭川駅前に到着しました。普通バスだと50分かかるので、急行バスの早さを実感します。旭川の市街地は交通量も多いために、JRの快速なら比布から旭川まで20分ほどで到着します。
旭川からも鉄道の接続があまりよくないので、バスで移動していきます。
~つづく~