
北海道周遊 2019年GW⑥ 秩父別・石狩沼田
旭川駅からは、留萌(るもい)本線の各駅に向かいます。留萌本線は、函館本線の深川駅から分岐して、日本海側の留萌駅までを結びます。全長は50.1kmしかなく、「本線」を名乗るJRの路線の中では一番短い路線です。深川駅のご当地入場券は既に購入しているので、今回は秩父別(ちっぷべつ)町、沼田町、留萌市のご当地入場券を購入しに行きます。
今からだとJRの乗り継ぎがあまりよくないので、バスで移動していきます。
旭川から留萌までは、沿岸バスと道北バスの共同運航便が1日10往復設定されています(現在は8往復に減便)。次に来る11:30発の便は、沿岸バスの運行便です。路線バスといえど、大型バス車両での運転なので、長時間の乗車でも快適に移動できます。
バスは定刻通り旭川駅前のバス乗り場を発車すると、JR函館本線に沿って旭川の町を西に進みます。JR函館本線の旧線が通っていた神居古潭(かむいこたん)を抜けて深川市に入り、今度は留萌本線に沿ってさらに西に向かいます。秩父別町に入り、「秩父別1丁目」バス停に到着しました。
旭川駅前 11:30→(沿岸バス)→秩父別1丁目 12:32
国道沿いのバス停から少し中に入ると、目当ての道の駅が見えてきます。
54. 秩父別駅
発売場所 道の駅鐘のなるまち・ちっぷべつ(9:00~17:00、11月~3月は16:00まで/休業日 毎週火曜日、年末年始)
ご当地入場券は道の駅にある特産物展示館で発売されていました。表面は留萌本線を走る2両編成のキハ54です。道の駅には温泉が併設されているほか、秩父別町開基100周年を記念して建てられた記念塔があり、頂上には国内最大級のスイングベルがあります。
再び国道沿いのバス停に戻ります。先ほど降りた沿岸バスの「秩父別1丁目」バス停の横には、空知中央バスの「ちっぷゆう&ゆ入口」バス停があります。「ちっぷゆう&ゆ」は、先ほどの道の駅に併設されている温泉施設です。しばらく待つと、深川から来たバスが到着しました。
ちっぷゆう&ゆ入口 12:50→(空知中央バス)→沼田駅前 13:05
15分ほどで終点の沼田駅前に到着します。終点の一つ手前のバス停で降り、近くのセイコーマートに歩いていきます。
55. 石狩沼田駅
発売場所 石狩沼田駅きっぷうりば(7:20~8:55、9:50~11:25、12:35~13:40/祝祭日を除く月~金曜日)、セイコーマート沼田店(5:00~24:00)
ご当地入場券はセイコーマートで購入しました。裏面には、町内の幌新(ほろしん)温泉で保存されているクラウス15号蒸気機関車がデザインされています。1889年にドイツのミュンヘンで製造された機関車で、1967年まで町内の貨物線で石炭輸送用に使われていたものです。
セイコーマートから歩くこと約5分、石狩沼田駅に到着しました。
2016年にJR北海道は留萌本線を「極端にご利用が少ない線区」として発表し、バス転換も含めて地元自治体と話し合いが進められています。沿線の過疎化に加え、近年留萌本線に並行するように無料の深川留萌自動車道が全線開通し、利用客の減少に歯止めがかかりません。先日、留萌市が留萌本線の廃止を容認し、秩父別町と沼田町が沼田町までの区間を残すよう協議を続けるとの報道もありました。
駅の窓口は閉まっていました。窓口の営業時間がかなり短いため、セイコーマートでのご当地入場券の発売がなければ、かなり苦労していたはずです。窓口には連休中はセイコーマートでご当地入場券を購入できるとの手書きの案内がありました。
留萌本線は1日8往復が運転されます。すべてが普通列車ですが、一部の列車は途中駅を通過します。
うーん、悲しい張り紙だ…。
石狩沼田駅からはかつて、札沼線が分岐していました。去年夏に向かった1日1本しか列車が来ない新十津川駅から、1972年まではこの石狩沼田駅まで路線が伸びていました。石狩沼田駅は2面3線のホームを備えていましたが、現在は駅舎側の向かいのホームの線路は撤去されています。ただ、ホームは駅名標を含めて残っており、分岐駅だった当時の様子が残っています。
留萌行きの列車がやってきました。終点の留萌まで乗車します。
~つづく~