岡村隆史

お笑い芸人として、歪んでいて変な奴のキャラクターを求められて、ますます拗れて酷い事をラジオでしゃべる。リスナーはそれを聞いて喜ぶ。

みんな岡村隆史の何に笑ったり、喜んだりしてたのだろう?

彼の演じてきたもの、求められてきた役柄は、私たちが彼に望んできた役回りではなかったのか。私たちに彼を非難する資格があるのだろうか?

最近はリスナーでもない人が、問題発言を探し出して公開処刑してストレスを発散している。今回の藤田という人は狭い界隈での言論人として名前を売る為に、話題探し、大首をとったような気持ちもあるような気がする。

例えば小説や映画のフィクションの中では、当たり前のように人殺しや強姦の場面が出てくる。頭の中では何を考えても自由であるし、理想と現実は違う。現実は綺麗事ばかりではない。善悪を超えたところ芸能、芸術がある。

深夜ラジオなんて、ごく少数の好きな人だけで楽しむフィクションみたいなものだし、深夜ラジオに道徳性を求めたら、深夜でやる必要があるのだろうか。

この世には悪い奴、ゲスい奴だってなんとか生きている。

みんながまともであること、最終的に聖人を目指さなきゃならないのだろうか。

突き詰めれば、風俗業なんて汚らわしいから全て禁止、結婚できない中年は人間としてクズだ、ってことになるのだろうか。

厳しい時代になったものだ。


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