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工場によくある樹

この樹、カイヅカイブキ?は工場の中庭、中規模な町工場、古い病院、古い学校などによく植えられている。

古い建物によく似合う樹だと思っている。

大抵が雑に扱われている。無残な姿だったり、妙な形をしている。

植木屋が頼まれて剪定することもあるだろうけど、工場の雑用係や病院や学校の用務係が、なんとなく剪定する場合も多いのだろう、植木のプロには決して出来ない「素人」の手によるセオリーを無視した独創性が形に現れている事も多いので面白い。

大切に世話をされることはあまりないのかもしれない。

適当に扱われても枯れない強さがあるのだろう。

この写真の樹は、伸び過ぎたので適当な場所で切って、残った枝の葉は「とりあえず丸くまとめておけば良いだろう」感がある。バランスも悪いし不格好だけれど、妙な魅力がある。

計算していないからこそ出せる味が出ている。良い風景。

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