大阪の喫茶店
大阪は喫茶店が多いようだ。普通の住宅街(商店街ではない)の中にもたくさんある。東京の洒落た「純喫茶」と違って、現在進行形の庶民的な喫茶店。お洒落さで競っているのでなくサービスで競っている。競争原理が働いているのか値段が安い。今日入った店はモーニングセットで350円。昔、マクドナルドで390円(サンキューセット)があったが、それよりも安いではないか。毎日通いたくなるが、こういったお店は最低5回は通わないと、他所のお家にお邪魔しているような気分になるので落ち着かない。よそよそしさを感じつつ周りをじっくり観察してあれこれ空想するのも楽しいのだが、やっぱり緊張感を解いて落ち着きたい。私は出来るだけ隅っこの席に座りたいのだが、自分の好きな席に辿り着くためには初見では難しいものだ。古い喫茶店はお店とお客は対等、もしくはお客はお店に敬意と感謝を持った方が楽しい、ただの場所や空間ではなく、心を持った誰かがそこを作って維持している。モノや機械では無く生きている「人と人」との関係があるので、お互いを尊重しなければ居心地の良さも生まれない。何事も段階を踏んで進めていかなければならないのだろう。メニューを見ていると、モーニング、ランチ、夜のご飯タイムと、大阪では定食屋の役割も果たしている店が多いのかもしれない。
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