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血走ルズのどうでもいいオタク情報0 出会いは突然やってきた!

血走ルズのボールとはある日突然知り合った。

日本語圏でも英語圏でもない小さな田舎町のインディーズロックバンド『血走ルズ』のギターヴォーカルをやっている。

全く意味のわからない…いや、わかる人にしか通用しない歌詞が特徴的な血走ルズ。

そんな血走ルズボールと出会った時の事や歌詞を翻訳した事、バンド名命名の経緯を聞いてくれ。

ボール16歳。ニホンゴに興味を持つ少年。

ボールの存在を知ったのは脳内ネットとでも言えば都合が良いかもしれない。

カタコトのニホンゴのような言葉で歌詞の翻訳をしてほしいと伝えてきたボールに興味を持った。

ボールは3人組のバンドを始めたばかりでギターヴォーカルをやることになった、日本語に興味があるから歌詞を日本語にしたい、翻訳してくれる誰かを探しているそうだ。

どんな内容の歌詞かボールに聞いた。
私は日本語以外よくわからない。書いたものを見せてもらっても読めないと思った。

翻訳したい歌詞はベーシストが書いたもので『ラジオでコメント読まれるとうれしい』気持ちを書いたらしい。

ボールとこのバンドになぜか興味が湧いてきていた。

結局この『ラジオでコメント読まれるとうれしい』歌詞を日本語翻訳するのを引き受けた。ちょうどなんでもやってみたかった心境だったしね。

軽い気持ちだった。

『ラジオでコメント読まれるとうれしい』って気持ちがわかんねぇよ‼︎

私は速攻で行き詰まった。

『ラジオでコメント読まれるとうれしい』

そんな気持ちわかんねぇよ!

幸いラジオ放送に詳しい友人がいた。
名はきよぴぃ。音楽通でもある彼女にラジオ放送の話を聞いた。とても興味深い内容をこれでもかと教えてくれた。きよぴぃには本当に感謝している。ありがとう。

書き上がった歌詞をボールに渡した。曲のタイトルは私がつけた。
ボールはタイトルも歌詞も意味がわからないようだった。

英語はギリギリわかるが日本語は興味あるだけで難しいと言っていた。
ローマ字綴りの歌詞を作っておいてよかった。

ボールは言った。
『MVも作ってくれない?』

え、今なんて

『MVも作ってくれない?』

私、イラストは描くけど動画は作ったことない。
ボールはこんな感じのキャラが動くアニメを作れないかと聞いてきた。

こんなのだ

このイラストは後に私が描いたものです

このクマみたいのなんで血吐いてるの?ネコみたいのめっちゃ充血してるし、ウサギに至ってはふつうにアルビノじゃねぇかよ!なんかワルそうな顔してんな⁉︎

どこからこのキャラ出てきたのかは聞かなかった。聞けなかった。

そしてMVも引き受けてしまった。
自由に作らせてもらうことを条件に。


命名『血走ルズ』

MVを作るのにバンド名を聞いた。まだ決まってないが血にまつわる名にしたいとのこと。彼らの出会った経緯を聞いた時ふと浮かんだワードがあった。

血まみれ血走ってる

バンド名、私に決めさせてくれと頼むとボールはいいよと返事した。
いくつか『血』のつく言葉を書き連ね、最後にひらめいたのは

『血走ルズ』だった。

アルファベットでえ〜と…

Chibasilz

いいんじゃね⁉︎
私は気に入った、とっても気に入った!うん良い良い!

MVにも描いちゃおう。
ボールに命名を伝えた。メンバーも気に入ってくれたそうだ。

バンドに血走ルズと名がついた。


歌詞のナゾ

血走ルズの楽曲は歌詞内容も不明なものが多いし、ボールが何言ってるかわからない。
そこが魅力でもあるのだけど。

歌詞に共感するタイプのバンドではない。
歌詞に意味なんかねぇよ!と血走ルズは言うけど、Pはとても純粋なナニカを感じている。

なんのことを歌っているか謎解きしてみるのも面白いかもね!

血走ルズ AKS  
ボールがギターを始めて2週間くらいの時に初めてレコーディングされたヘタクソで勢いだけの、でもなにか面白いことになりそうな予感のする1曲。

このMVを見たベースは一言『…雑だね』と言い、ドラムは後ろを向いて背中を揺らして無言で笑ったそうだ。

私は血走ルズの歌詞翻訳やイラスト、SNS発信など引き受ける事にした。
コイツら面白いんだ。自由で!

一緒に自由に騒いでいきたい。そう思った。


※血走ルズはバーチャル世界のバンドだけどPのアタマの中の小さな田舎町に存在している。そういうこと。

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