水戸街道 緑のおもしろ講座・柏
年ぶりの緑のおもしろ講座。過去にはずいぶんとお世話になりましたが、コロナ前くらいからチェーンソーの方に力を入れ始めたりして足が遠のいていました。
今回は千葉県から一歩外へ出て、水戸街道の取手宿の付近を散策とのことで俳句など詩歌のネタ探しに参加しました。
取手駅から水戸街道へ出ましたが、今は普通の通り。昔の面影といえば、ところどころに古い建物が残っていると言った程度です。
少し先の脇を入っていくと長禅寺。承平元年(931年)平将門が祈願寺として創建したと伝えられています。
境内には小林一茶の「下総の四国廻り閑古鳥」の句碑があり、ハスの花が咲いていました。
帰宅後、一句できました。凡ですが。
◎蓮の葉の 水玉はじく 梅雨の晴れ
次に訪れたのが、本日のメインイベントの取手宿本陣染野家住宅。本陣というのは、参勤交代で大名などが宿泊した屋敷です。
平成8年に現存する主屋と土蔵が県文化財の指定を受け、主屋の半解体修理などが行われたそうです(今は中に入って見学できます)。
さて、大名が泊まった上段の間の側に庭がありますが、昔はもっと手入れされていたのだろうなという感じ。裏手に回ると合歓の木が花を咲かせていました。
でもこちらの主役は裏山の巨大なムクノキ。今まで見たムクノキの中で最大で、誰かが恐竜の足のようだと形容していました。
この裏山にはムクノキを従えるように水戸斉昭の歌碑が建っています。あの本陣の部屋に斉昭も泊まったのだと歴史の重みを感じました。
◎本陣の 繁る椋ぞ 斉昭知る
もう少しリズムを整えたかったのですが…
次に八坂神社で茅の輪くぐりをして半年の穢れを落としました。
◎右左 茅の輪くぐりて 蜂ダンス
そのあと市民会館へ移動してお昼を取りましたが、雨が降るかもしれないということで、予定より少し早く昼休みを切り上げて緑地運動公園へ向かいました。
アキニレやヤナギの木がところどころに立つ原っぱ。燕の子供が練習をしているのか、群れて低く飛んでいました。
利根川との間はヨシやセイタカアワダチソウ、クズなどが密集する草むらとなって、利根川を視界から遮っています。
大正3年から渡し船が就航したという小堀(おおほり)の渡し場で利根川の流れを見ることができました。
ちょうどポツリと雨が落ちてきたところで解散。おみやげに奈良漬けを買ったあと、駅に急ぐ道のランタナがきれいでした。
◎梅雨の空 ランタナ止める 急ぎ足
今回の緑のおもしろ講座は植物だけでなく歴史にもフォーカスして散策しました。ほかにも藍染めや紙漉きの体験だったり、座学があったりと毎回違うテイストで楽しませてくれます。
前回のおもしろ講座の投稿(紙漉き)はこちらです。
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