
七草粥と七草摘み@房総のむら
2025年は旧暦の1月7日が2月4日に当たるということで、房総のむらでは2月2日の節分の日に七草がゆと七草摘みの体験がありました。
午前の七草粥の体験はむらの職員さんが採集した七草で粥を作って食べ、午後の七草摘みは植物専門の職員の指導の下、房総のむら館内で七草を採集するというもの。
七草粥の体験ではその由来について、次のような説明を受けました。
古代日本では、新年に雪の中から芽を出した野草を摘む「若菜摘み」という風習があった。
古代中国では旧暦1月7日の「人日」に、7種類の野菜を入れた羹を食べる習慣があった。
この2つの風習が時代とともに変化や融合を経て現代人が知る「七草粥」になったとされる。
七草がゆの由来については、一般に6世紀の中国古典『荊楚歳時記』に、七種菜の羹を正月七日に食べる風習が記されている点が指摘される。
お粥も職員さんの方で時間の頃合いを見て事前に作ってくださっていたので、調理は簡単。
七草をよく洗い、根の部分を取りのぞき、塩を少しいれたたっぷりの湯でサッとゆでる。冷水にとったら、水気をきって細かく刻んでお粥と混ぜて出来上がり。塩気はお好みで調整。

七草は茹でると青みが冴えて、香りも立ちました。お粥は土鍋で作っているのでお米もおいしい~。
家では七草粥を作って食べることはないので、よい体験になりました。
この日は天気が悪く、七草摘みの実施が危ぶまれましたが、午後には雨も収まり、肌寒くはありましたが、無事体験できました。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草。
「すずな」(かぶ)と「ずずしろ」(大根)は上総の農家の(畑)ものをいただき、そのほかは田んぼの周りなどで自生しているものを採取しました。

「せり」以外はこれだと言われて葉っぱを見てもわかりません。「なずな」は「ぺんぺん草」だと知っていても、この時期の葉を見ても分かりません。また、「ほとけのざ」(コオニタビラコ)と言われも、今のホトケノザが頭に浮かんでしまいます。
あれこれは覚えられないので、今回は、最初に採取した「なずな」にターゲットを絞ることにしました。
この時期のロゼットでは、羽状に深く切れ込んだ葉っぱが見られます。下の写真だと切れ込みが中心部に向かって反るような感じです。


「ごぎょう」(ハハコグサ)は田んぼに降りていってもなかなか見つからず、探すのが大変でした。それで印象に残りましたし、特徴的な葉っぱなので、言われれば確かにハハコグサだと分かるようになったかもしれません。


お粥で使用したほかの七草についても写真をあげておきます。





自分が摘んた七草でお粥を作りたいところですが、むら側としては毒草が混じったりして何かあったら大変です。まず、実現しないでしょうね。