【リーグ戦レポート】浦安リーグ vs美浜Burney戦
今シーズンより参戦中の「浦安”オヤジ”リーグ」。6月12日に浦安市の「KG軟式野球場」で4試合目が行われた。
相手は5月30日の試合に続き「美浜Burney」。ホームの市川市で戦った前回は序盤に最大3点をリードするものの、中盤に崩れ逆転負けを喫した。
リベンジを図るドリームスターは、試合前の時点では相手の美浜と2位タイで優勝の望みは消えていない。今回アウェーとして浦安に乗り込んだ。
元NPB審判 山崎夏生さんが今回もジャッジを担当
今回の試合も、元NPBの審判としてパ・リーグ通算1451試合に出場した山崎夏生さんが多忙の合間を縫って駆けつけた。
今回はお気に入りの明るい色というレモンカラーのポロシャツを身にまとい、「今日もよろしくお願いします」と笑顔でグラウンドに登場した。
試合は15:15にプレーボール。リーグ戦のルールである90分制で行われた。
この試合は活発な打撃陣とベンチの明るい雰囲気で勢いづける普段の戦い方とは打って変わり、守り中心の引き締まった試合となった。
試合は3投手による完封リレーで快勝
先発は山岸英樹。初回からストレートと動く球が冴え、山崎さんの大きなコールが何度もグラウンドを包む。初回は8球で3者凡退に抑え、チームにリズムをもたらす。
2回表、ドリームスターは6番の石井修からチャンスを作り宮内隆行の内野安打でつなぎ1死1・2塁。その後下位打線がじっくり球を見極め3連続四死球で2点を先制した。
四球でチャンスを繋いだ8番・河合英人
2回裏の山岸は圧巻のピッチング。ストライク先行でテンポのいい投球を見せ3者連続三振。3回もマウンドに立ち、内野ゴロ2つ・外野フライ1つと打たせて取り、2安打無失点。さらに無四球という危なげない投球で美浜打線を封じ込めた。
日々のトレーニングで柔軟性を高め、動画で自身のフォームを分析している成果を発揮した。
山崎さんの見逃し三振時にコールする”パンチアウト”。試合の緊張感が増していく
3回表もドリームスターが追加点を挙げる。先頭の3番・城武尊(たける)、4番・山岸が安打と死球でチャンスをつくると6番・”義足の野球人”石井修のタイムリーなどで2点を追加。4−0とリードを広げた。
2番手は藤田卓がマウンドに。ランナーを背負いながら持ち前の打たせて取る投球とこの試合3塁に入った城をはじめバックの固い守りで2死満塁のピンチを切り抜けた。
2死満塁で右翼への飛球を難なく処理した高橋長一郎
そして残り10分となった最終回は城がマウンドに。合間に健常者のチームに混ざり、実戦感覚を磨くなどストイックに努力を続けている。
この試合でも見事な投球を披露。ミットに吸い込まれていくストレートで追い込み、先頭打者を三振に斬って取ると、1・2番を共に初球で打ち取り7球で三者凡退という完璧な内容だった。
ここで規定の90分に入るためゲームセット。4−0でドリームスターが勝利。勝率を5割に戻し、浦安リーグ単独2位に浮上した。
5月の神戸で行われた選抜大会を断念し、新たな目標を浦安リーグ優勝に設定したドリームスター。残り2試合に勝利し、参加初年度かつ唯一の身体障害者野球チームの制覇を目指し、今後も鍛錬を続けていく。
千葉ドリームスター#36
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