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健常者ルールとの違いは?身体障がい者野球独自のルールを解説!

千葉ドリームスター公式note第3回は、我々がプレーする身体障がい者野球のルールを解説します。

身体障がい者野球では、それぞれ異なる障がいを持った選手たちが同じグラウンド、統一されたルールで試合をします。

健常者が行うルールとどんな違いがあるのか、ご紹介をしていきます。少しでも参考になれば嬉しいです!

身体障がい者野球の登録資格

まず最初に身体障がい者野球の選手登録資格・連盟登録資格についてご説明します。

選手登録は、身体障がい者手帳を所持する肢体不自由者と療育手帳(※)を所持する選手が対象になります。年齢や性別の制限はありませんが、聴覚・視覚・内部障がい者の登録は現状できません。

チームが日本身体障害者野球連盟に登録するには、選手登録者12名以上いることが条件になります。

(※) 都道府県の知事が発行している知的障がい者(および知的障がい児)が補助を受けるために必要な手帳

身体障がい者野球のルール

ここから身体障がい者野球のルールです。
使用するボールは健常者と同じ軟式球(通称M球)を使用するのですが、障がい者野球ならではの独自のルールが存在します。

バントは禁止

身体障がい者野球では肢体にハンデを持つ選手がいることから、原則としてバントは禁止されています。ただし、障がいの度合いによりバントのような動作しかできない選手においては、その打球は有効となります。

捕手の体に触れたらボールデッド

投手の投球時、捕手の体のいずれかに触れたら捕球とみなし、ボールデッドとなります。例えば、ワンバウンドで捕手が手を伸ばし、ボールに届けば捕球と判断されます。しかし、触れずに後ろに逸れるなどあった場合はインプレーとなり、塁上のランナーは1つ進塁可能になります。

盗塁・振り逃げは禁止

盗塁、振り逃げは禁止されています。
ただ、リードはOKなので投手は牽制球を投げることができます。ランナーが帰塁できなければアウトになります。

エンドランは戦略のカギ

エンドランは健常者同様ルール上OKになっています。ランナーはエンドランのサインが出たら投球と同時にスタートが可能になります。上述の通り盗塁は禁止されているため、打者が空振りした場合は走者は戻らなければなりません。この間に相手野手からタッチされればアウトとなってしまいます。

身体障がい者野球で得点を重ねるには、走者を次の塁へいかに進めるかが重要なポイントの1つとなります。エンドランでいかに中軸の前にランナーを進める・溜められるかが勝敗を分けると言っても過言ではありません。

お互いのハンデを補う「打者代走」

下肢障がいなどで走塁が困難と認められた選手には、自身の代わりにランナーになる打者代走制度が適用できます。代走者は、三塁と本塁を結ぶファールラインの延長線からバックネット方向へ1メートル後退した地点がスタートラインです。打者がヒットとなればその打者のランナーとしてそのまま塁上に残ります。

代走者はベンチ入りしていれば、スターティングメンバーでなくても出場可能です。ただし、塁上で打席を迎えることは禁止されており、もし打順が回ってきた際に自身の打席時に塁上にいたらアウトになります。

上位のチームでは、走る専門・打つ専門と役割を明確にした起用をしており、身体障がい者野球の戦略の1つになっています。

最後に〜障がい者野球の魅力とは〜

障がい者野球では、片手で捕球からスローまで華麗にこなす選手いれば、車いすで巧みにスイングし、クリーンヒットを打つ選手もいるなど、それぞれ自分の特性を活かしたプレーをしています。

また、下肢障がいの選手には打者代走を活用し内野安打にするなど、チームでお互いのハンデを補えるのが身体障がい者野球の魅力です。

今シーズンは新型コロナウイルスの影響もあり各公式大会は中止となってしまいましたが、必ず試合ができる日は来ますのでその時は選手たちの工夫を凝らしたプレーを観ていただきたいと思います。また新しい野球観に出会えると思います。

また、千葉ドリームスターでは随時選手を募集しています。一緒に野球をしたい方は是非グラウンドでお会いしましょう。お気軽にご連絡ください!

次回もお楽しみに!

※身体障がい者野球の解説記事をスポーツメディア「Spportunity」でも掲載しています。ルールに加え、歴史や現在の課題についても取り上げていますのでこちらも是非ご覧ください♪


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