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第2回小笠原ミニ大杯 開催!ドリームスターの連覇、篠原が2つ目のMVPに
11月21日(日)、市川市の千葉県立特別支援学校 市川大野高等学園で「第2回 小笠原ミニ大杯」が開催された。
昨年に続き、GM補佐の冠大会を開催
同大会はチームのGM補佐(小笠原道大GM公認)を務めるモノマネ小道具芸人 小笠原ミニ大氏が主催し、名を冠した大会。
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昨年、公式大会がすべて中止になったことにより真剣勝負の場がなかったことから、「身体障害者野球を盛り上げたい!」GM補佐が立ち上がり開催したこの大会。
地元TV局やメディアも駆けつけるなど大きな盛り上がりを見せ、「継続的な大会に」という声が昨年、各所から寄せられた。
※昨年の模様はメディアで記事になっております
GM補佐もその期待に応えるべく今年も快諾。チームが全国大会に進出したため帰還したタイミングでの開催となった。なお、この日はGM補佐の芸人の先輩で松井秀喜氏のモノマネで有名なゴジーラ久山氏も駆けつけ、星稜高校のユニフォーム姿で参加した。
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そして昨年話題となった、GM補佐が持ち前の器用さを活かしGMを模した手作りの優勝カップが登場。個人賞として用意されたGM補佐そしてGMのサインバット&ボールとともにテーブルに並んだ。
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巨人軍そしてGMのスタイルに合わせ”髭なし”で登場
今大会の参加チームはドリームスターも参加する健常者野球リーグ「浦安オヤジリーグ」の2チーム(美浜Burney、明海オヤジーズ)と関東甲信越大会でしのぎを削った東京ジャイアンツが参戦。
ドリームスターを交えた計4チームがトーナメント方式で1日かけて行った。
前回は身体障害者野球チームなどを中心とした大会となったが、今回はテイストを変更しての大会となった。
11月も下旬。寒さが本格化し息も白くかかる午前8時45分、開会の始打式に主役のGM補佐が登場。
先日、巨人の2軍打撃コーチ就任が発表された小笠原GMにならい巨人のユニフォーム姿を初披露。トレードマークの髭を剃り、現役時代の背番号2を久々に身にまとい、寒さを吹き飛ばす渾身の”フルスイング”で場を盛り上げた。
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そして熱気そのままに大会が幕を開けた。
初回に9点の猛攻を仕掛け快勝。決勝戦へ
ドリームスターの初戦は、明海オヤジーズ。
この試合に限り、浦安リーグの公式戦扱いのため通常ルール(犠打、盗塁あり、下肢障害選手の打者代走のみ適用)、特別指名打者(EDH)使用可能で時間は90分制で行った。
スターティングメンバーは以下の通り。
1 土屋来夢(遊)
2 小林浩紀(二)
3 宮内隆行(左)
4 山田元(捕)
5 山岸英樹(投)
6 石井修(一)
7 梶本祐介(三)
8 三戸俊介(右)
9 藤田卓(中)
10 立木秀孝(EDH)
先発は山岸。パラ陸上(走り幅跳び・やり投げ)の大会を控える中参加したエースは前々週の選手権初戦以来の登板。四死球で走者を出すものの、後続を断ち無失点に。
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その裏にドリームスターがビッグイニングを仕掛ける。
リードオフマンを務める土屋来夢が2塁打を放ち、選手権からの好調をアピール。小林が死球で出塁後に4番・山田を迎える。
カウント2-2と追い込まれながらもきれいに中前へ弾き返し、主軸の一打で先制。山岸も死球で出塁すると6番の石井も巧みなバットコントロールで右前に運び追加点。その後は四死球が重なり一挙9得点。試合を優位に進める。
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山岸は2回もマウンドに。2死から2点を失うも右翼・三戸から一塁・石井の右ゴロを成立させるなど、バックも盛り立てて大量点を防いだ。
裏の攻撃は3者凡退となり、3回表は三浦敏朗が関東甲信越大会時の交流試合以来、約3か月ぶりのマウンドに。ブランクもあってか制球が定まらずイニング途中での降板となったが、後を受けた篠原敦が好リリーフ。後続をピシャリと断ち、選手権での好調そのままに流れを呼ぶ。
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3点差まで迫られたドリームスターは再度エンジンを入れ直す。2死満塁でこの試合3番に入った宮内隆行、続く山田の連続タイムリーで3点を追加。12点と2桁得点を奪った。
そして4回、90分が近くなったためこのイニングが最終回となる。
藤田が最後マウンドに上がり、2死まできたところで試合時間の90分に。試合はその場で終了となり、ドリームスターが12−6で勝利。決勝戦へと駒を進めた。
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梶本の豪快なアーチが勝利を呼び込み大会2連覇
初戦を快勝で飾ったドリームスターは続く決勝戦に。相手は初戦同様、浦安リーグ所属の美浜Burney。
ホーム&アウェイ形式で戦うリーグ戦では1勝1敗の五分。今シーズン3試合目となる1戦は勝ち越しを決めるかつ、昨年優勝を果たした今大会の連覇がかかる重要な一戦となった。
スターティングメンバーは以下のラインナップ。
1 土屋来夢(遊)
2 小林浩紀(二)
3 宮内隆行(左)
4 石井修(三)
5 梶本祐介(捕)
6 三戸俊介(一)
7 川西努(右)
8 関拳児(EDH)
9 藤田卓(中)
10 佐野賢太郎(投)
この試合の先発投手は佐野。そして昨年の本大会以来1年ぶりに川西が参戦。オーダーを替えて臨んだ。
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佐野は長身から投げ下ろす投球で相手打線を翻弄。立ち上がりを難なく終え、2回も無失点。3回に1点を先制されるも3イニングで1失点と試合を作り降板してからも大きな声でベンチから声援を送った。
2番手は篠原。前の試合で好リリーフを見せた左腕はここでも圧巻の投球を見せる。低めに球を集めゴロの山を築き攻撃のリズムを確実に作った。
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投手陣が踏ん張り味方の攻撃を待った4回。試合が大きく動いた。先頭の3番宮内が出塁するとこの試合4番を務めた石井が球を見極め四球で繋ぐと続く5番の梶本。
2球目を振り抜いた打球は左翼のはるか頭上へ。打った梶本も悠々ホームインし3ランHRで一気に逆転した。
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その後1点を追加しこの回4得点。3点リードと試合をひっくり返した。次の回、篠原が続投。ここも難なく無失点で抑えて流れを相手に渡さなかった。
最後は前の試合に先発した山岸が今度は抑えとして登板。失策が絡み2点を失うも、最後はこの日2回目の右ゴロを成立させゲームセット。4-3で逃げ切った。美浜戦に勝ち越すとともに、本大会の2連覇を達成した。
大会MVPは篠原に
最終順位は以下の通りとなった。
優勝:千葉ドリームスター
準優勝:美浜Burney
3位:明海オヤジーズ
4位:東京ジャイアンツ
表彰式では最も活躍した選手をチーム内でそれぞれ選出。4位,3位にはGM補佐のそれぞれサイン入りのボールとバット、2位,1位には小笠原GMのサインボール及びバットが贈呈され、補佐がプレゼンターとして一人一人に手渡した。
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優勝を飾ったドリームスターからの映えあるMVPは…篠原が選出された。
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追いつかれそうになった中、そして逆転した状況でも変わらぬ安定感を見せ、無失点投球で連覇に貢献した。篠原は関東甲信越大会でも無安打無得点投球を見せMVPに輝いており、タイトルを総ナメに。
篠原は謙遜しながらコメントを寄せた。
「失点を許さない場面でしたが、仲間の攻守にも助けられ、なんとか無失点の投球ができました。このコロナ禍において、この大会が無事開催できたこと嬉しく思います。
また、この大会の参加チームが増えてきて、さらに盛り上がり、認知度を高められるよう取り組んでいきたいと思います」
そして、最後は補佐の「これからもっと野球を楽しんでワイワイやりましょう!」と閉会を宣言。怪我人とここまで感染者を出さずに幕を閉じた。
また、2回目を終えた大会を大満足でこう振り返った。
「普段のモヤモヤを少しでも忘れて野球を通して魂と肉体を爆発させる事ができたのならばこの大会は大成功‼︎
大会の反省としては1回、2回と開催してみて
この時期はやはり寒く日陰でうたた寝しようものなら危うく天に召されそうなくらい寒いので何かしらの防寒対策を考えておきたいですね。
そして参加して頂いたチーム、サポートして頂いた皆さんに感謝したいです」
と話し、今後も冠大会を継続することを力強く語った。
第三回に向けて、ドリームスターは最近女子野球チームと交流試合を行なっていることから、ジャンルの垣根を超えた構想も持っている。
次回、また新たな野球の交流大会が観られるまで期待していただきたい。