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白タク・白バス抑止、撲滅に向けた取組みについて(2024.7.4 北海道議会 総務委員会 質問)
皆さん、こんにちは。
北海道議会議員の千葉真裕です。
令和6年7月4日の総務委員会において、質問を行いました。
一 白タク・白バス抑止、撲滅に向けた取組みについて
以前から、すすきのや新千歳空港で、いわゆる白タク・白バス行為が強く疑われる事案が横行しているとの声が寄せられています。
かかる行為は、輸送の安全を蔑ろにするのみならず、輸送秩序を大きく乱す行為でもあります。
また、6月22日からは、札幌交通圏において、タクシー車両が不足するとされた土曜日・日曜日の午前1時から午前5時までの時間帯に限り、輸送の安全を確保したかたちでの自家用車活用事業がスタートしましたが、これを機に、あたかも自家用車での有償運送が全面的に解禁されたかのように乗客を誤信させ、なかば公然と白タク・白バス行為が行われかねないという強い危惧を抱いております。
そこで、白タク・白バス抑止、撲滅に向けた取組みについて、以下伺います。
(一)適用法令について
まず、必要な許可や登録等を受けずに、有償で旅客を運送する、一般旅客運送事業を経営したり、自家用自動車を有償で運送の用に供した場合、具体的にどのような法令に抵触し、いかなる罰則が適用されるか、伺います。
【答弁:寺江 道警・交通部交通企画課長】
白タク・白バス行為に対する適用法令についてでありますが、いわゆる白タク・白バス行為は、道路運送法第4条や第78条等に抵触するものであります。
罰則についてでありますが、国土交通大臣の許可を受けずに、一般旅客自動車運送事業を経営した場合、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、自家用自動車を有償で運送の用に供する行為を行った場合、1年以下の懲役若しくは150万円以下の罰金となっております。
(二)摘発件数について
次に、白タク、白バス行為について、過去5年間の摘発件数の推移について伺います。
【答弁:大田見 道警・交通部交通捜査課長】
白タク・白バス行為の摘発件数についてでありますが、過去5年間の道内における白タク・白バス行為の検挙件数は、令和元年に1件、令和5年に2件となっております。
なお、令和6年は、5月末現在で5件となっております。
(所感:千葉 真裕)
ただいま摘発件数について答弁をいただきました。
本年において、従前と比べ、多く摘発されていることを評価いたします。
(三)今後の抑止対策について
白タク・白バス行為は、輸送の安全を確保するためのコストを犠牲にされていることが見逃され、乗客からすると、正規の交通事業者を利用するより安いと感じられてしまうことや、近年は電子決済等により、金銭の授受がわかりにくいなど、捜査や摘発が難しいものと認識していますが、白タク、白バス抑止、撲滅に向けて、今後どのように取り組んでいくのか伺います。
【答弁:和島 道警・交通部長】
今後の取組みについてでありますが、白タク・白バス行為は、道路運送法に違反する犯罪であり、輸送秩序を乱す、悪質な行為であると認識しております。
道警察といたしましては、北海道運輸局等の関係機関・団体と連携し、白タク・白バス行為が行われやすい札幌市内中心部や新千歳空港をはじめ道内主要空港等において、その抑止に向けた広報啓発活動を推進するとともに、白タク・白バス行為に関連する情報の収集に努め、引き続き、取締りを推進してまいります。
(指摘:千葉 真裕)
ただいま、「広報啓発活動の推進とともに、関連情報の収集に努め、引き続き取締りを推進する」との答弁がありましたが、本年2月8日には、警視庁が羽田空港にて一斉取り締まりを行い、その取り締まりにおける職務質問中に逃走した男が翌3月に道路運送法違反で摘発されたり、2月13日には、福岡県警が、福岡空港にて特別検問を行ったとの報道があったところです。
捜査の具体的内容については答弁できないと思いますが、是非こうした取組みについてもご検討いただき、白タク・白バス行為の抑止、撲滅に向け、一層の取組みを強化していただくようお願いして、私の質問を終わります。(了)