
タンブラー売り場前の攻防
タイトルに"引き"が欲しくて「攻防」なんて言葉を使ったが、別に売り場前でおじさんたちが揉めていたわけでも、クレーマーが喚いてみたわけでもない。スカッとジャパン的な話を期待していた方は申し訳ない。
ところでスカッとジャパンを「好きな俳優が出ている」以外の理由で見てる人はいるんだろうか。
1.どうせ使わない
タンブラー売り場を見かけるたびに、僕の中の「買いたい奴」と「買ってはいけない奴」が熾烈な攻防を繰り広げる。ぜひ一回意識して1日を過ごしてほしいのだが、意外とあらゆる場所でタンブラーが売られている。
スタバ等のカフェはもちろん、ロフトや東急ハンズに文房具を買いに行った時も、タチが悪い時はスーパーにもしれっと置かれてたりする。だいたい2,000円〜3,000円。大学生の財布でも衝動買いが許される金額。
買いたい理由はただ一つ、かっこいい。いや、かっこよさそう。タンブラーのある生活にはきっとワンランク上の魅力がある。タンブラーを持っている人に悪い人はいるかもしれないが、ダサい人はいないと思う。
ただ、どう考えても、どんなにシミュレーションしても、使う未来が見えない。
2.持っていかないし、忘れるし、洗わない
タンブラーを使うとしたらカフェに持ち込んで抹茶ラテを入れてもらい、公園や学校で飲む。この1択だろう。来年就職してもきっと同じで学校が職場になるだけだ。
売り場の前で何度も想像のタンブラー生活を送ってみたが、まず家から持っていくのを忘れるし、奇跡的に持っていったとしてもカフェのカウンターで「タンブラーあります」と言い忘れて紙カップを貰うことになる。そして匂いと汚れの落ちづらい抹茶ラテを洗うのが面倒になり、最終的にはキッチンの棚の肥やしとなる。
ただただタンブラーが欲しいだけで、タンブラーが必要な生活を送っていない。でも、欲しい。けど、買ったら負けだとも思っている。使わないものを買うほど屈辱なことはない。それもセールストークなしに。
3.実は、もしかして
なんとか購入に踏み切ろうと、「タンブラー 使い方」で検索したら「サラダやお米を入れることもできます!」って書いてあった。
いや、入れねえよ。タンブラーを買った人が実はいらないことに気づき、なんとか自分を正当化するために無理やり使い道を模索しちゃってるじゃん。そう思った。
もしかしたらタンブラーを有効活用できている人なんてこの世に1人もいないのではないか。みんな憧れだけで買い、買っちゃったから無理やり使っているだけじゃないのか。
あなたのそのタンブラー、実は「いらない」と思っていませんか???