ジュリエット、マイ ハート
念願の、ジュリエットとのデートを果たす事が出来た。
私のジュリエットは相変わらず美しくてかわいくて愛らしくて、再会してすぐに泣いてしまうのが彼女らしくて。
相変わらずふにゃりと緩んだ声で私を呼んでくれる幸福が、堪らなく愛おしかった。
1年半振りに会った彼女は伸びた背筋でまたロミオを見据えていて、嗚呼眩しいなぁと私の目をちかちかさせる。
彼女がしていた蝶のピアスのように、きらきら、ひらひら。
長いスカートを揺らして歩く姿が凛としてうつくしくて、私をうっとりさせる。
そこにいるという証明の煙草の煙さえ愛しくて、こっそり一緒に吸ったベリーの味が未だ舌に思い出せる。
彼女と行けて良かったな、と思える場所ばかりで、デートは実に有益だった。彼女にとってもそうでありますように。
宿命づけた神様、ちゃんと責任取ってね。じゃないと私が怒るからね。
魔法をかけた一箱の煙草が、彼女の背に手を当てるように。そっと支えられるように。
もう会いたくて恋しくて堪らないけれど、次会う時まで、また胸を張れる自分になれますように。
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