グルカゴンの働き~低血糖にはさせません!
グルカゴンは膵島にあるアルファ細胞から分泌されているホルモンです。
インスリンと反対に、血糖を上げる働きがあります。
夜間など長く食事を取らず空腹になりインスリンの分泌が減ると、アルファ細胞はそれを感じてグルカゴンを分泌します。
グルカゴンは肝臓で蓄えられていたグリコーゲンを分解したり、ブドウ糖を新しく作ったりして(糖新生)少しずつ血中に流し、大事なエネル
ギー源であるブドウ糖が不足しないように調節します。
グルカゴンが働き過ぎて高血糖にならないように、少量のインスリンが分泌されていて(基礎分泌)きっちりコントロールしています。
また、食事をして血糖値が上がるとインスリンがどっと分泌されますが、その時グルカゴンの分泌は減少し、
肝臓は糖新生やグリコーゲンを分解するのをやめ、血糖の上昇を抑えます。
グルカゴンはインスリンの優秀なアシスタントですが、一方で、やりすぎないようインスリンは常に目を光らせています。