「音楽嫌い」はいないはず。
学校や職場などで、これまでに1人は
“音楽は嫌いだ”
っていう人に出会ったことのある人も多いのではないでしょうか?
ですが、私は“音楽が嫌い”なんて、そんなことはないと思うのです。
音楽が嫌いだと話す人の意見を良く聞いてみると、ほとんどが
「人前で歌うのが嫌い、恥ずかしい」
とか、
「学校で習うクラシックなんてつまらない」
という理由がイコール“音楽が嫌い”に繋がっていると感じられるのです。
そのきっかけはこれまでに学校の授業や社会で、その人には慣れず恥ずかしい体験や興味のないものへの強要をされたからではないかと思うのです。
社会に出れば付き合いの中でカラオケで歌うことを強要されることもあるのかもしれません。人前で歌うことが苦手な人にとっては苦痛です。
学校の授業では興味のない人にとっては面白くもないクラシックを長時間聴かされ、感想を求められて、素直に面白くないと伝えれば評価に影響する。
挙げ句の果てには人前で演奏することも嫌なのに実技試験で点数を付けられる。
そういった経験が“音楽嫌い”を生み出しているのだと思うのです。
最近ではコロナ禍でカラオケに行く機会も減ったり、カラオケを強要することはパワハラにあたると言われてきていますが、
選択授業でない限り、音楽の授業や試験から逃れる術はありません。
文部省の教育要領で定められている授業内容ですから、教師側が勝手に廃止することもできないのです。
ですが、人前での演奏を強要せずに実技試験の方法を工夫することや、クラシックに興味がないなら耳に馴染みのある身近なクラシック曲から導入するなど、教師側が出来る工夫もあると思います。
と、言うだけなら簡単で、実際はとても難しいことなのですが、、、
私も全くクラシックに興味を示さない幼児を相手にいかに興味を引き出せるか日々試行錯誤中であるのですが、、、(^_^;)
本来子どもでも大人でも“音楽嫌い”なんてことはないと思うのです。
音楽とは、個人の表現を楽しむものですから、強要されたりすれば苦手にもなります。
でも、嫌いだと言っている人でも好きなアーティストの曲やポップス・演歌・ジャズなど何でも好きなジャンルはあるはずです。
演奏は嫌だけど、hip-hopを踊るのは好きという人もたくさんいると思います。
それは同じ音楽だけどその分野には興味があるからです。
つまり音楽が嫌いなのではなくて、その分野に“興味がない”
とか、
“演奏者側ではなく聴き手側が良い”
だけの違いなのです。
それだけなのに音楽が嫌いと言ってしまうのはもったいない。
音楽は元気も貰えるし、癒しにもなる。
“音楽が嫌い”なんてもったいないこと言わずに、
他人に強要せず、自分の好きな方法でもっと音楽を楽しんで心を豊かに生きていきたいものです😌