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鈴木優プロとの遭遇~HQ麻雀レッスンでの再会

先日8月25日に『HQ麻雀オンライン生実況・解説つきwith鈴木優プロ』に参加してきました!

鈴木優プロ
最高位戦日本プロ麻雀協会に所属し、昨年2021年12月に同団体の最高峰のタイトルである第46期最高位を獲得。東海支部に所属し支部長も務める。
今夏2022年7月にMリーグのドラフト会議でU-NEXT Piratesから指名を受けMリーガーとなった、勢いに乗る麻雀プロの一人である。

なぜ、参加しようと思ったか。
少しだけ優さんと自分のつながりの話をします。

鈴木優プロとの初同卓

2021年1月8日
自分はいつものように天鳳(オンライン対戦麻雀 天鳳)を開く。
戦いの場は鳳凰卓東風戦。通称鳳東と呼ばれる場所である。

手前が自分、下家のBさんが「天鳳名:優@ABC」さんでこの日が初同卓だった。
この方が鈴木優プロ(以下、優さん)である。

少なくてもこの頃の自分は一打一打真剣に打っていたし、「絶対に誰にも負けたくない」という強い気持ちで打っていた。

一つのミスが致命傷につながり、少しでも背中をみせようものなら噛みつかれるような戦いの場。テンパイ速度がかなり速く、後手を踏んでもみんなギリギリまで踏み込んでくる。それでいて当たり牌は簡単に打たない。
安易にオリると1人ノーテンであっという間にラス目に転落してしまう。

生か死か。

『戦闘民族』
周囲は優さんのことをこう呼ぶ。
そしてかつての自分の麻雀も『戦闘民族』だった。

「ちありく」鳳凰卓東風戦データ(通算)
和了率 22.14%
放銃率 15.04%
副露率 45.88%
流局時聴牌率 53.33%

たくさん鳴いて目いっぱい攻める。これが自分の麻雀だった。
放銃率15%はさすがに自分が下手なだけだが、優さんも放銃率以外は似たようなバランスだと思う。(※放銃率15%オーバーなのは鳳東を打つ時のみ)

優さんと初めて同卓してうれしかった

自分は天鳳をはじめて8年間で今が一番成績が悪い。
リアル麻雀も勝てていない。

何か忘れてしまったものがあるのではないか?
優さんに会えば、何か思いだせるのではないか?

そこに『HQ麻雀オンライン生実況・解説つきwith鈴木優プロ』が開催されるという情報を目にする。
自分は忘れ物を探しに、申し込むことにした。

内容について触れる前に、少しだけいつもお世話になっているHQ麻雀について紹介します。

HQ麻雀とは

ITサービスを事業の中核とする株式会社 PPP's(スリーピース)が2019年9月からスタートさせた事業の1つです。代表取締役社長・石山大介氏(@sake_first)がかねてから親交のあった、最高位戦日本プロ麻雀協会のA1リーガーである第45期最高位・醍醐大プロ(@kiyoharahiroshi)に声をかけたところからスタートしたとのこと。

醍醐プロと同じく最高位戦日本プロ麻雀協会のA2リーガーであり、各種放送対局での実況・解説や、"ひなたんの麻雀するしない"のブルーとしておなじみの河野直也プロ(@corn708)もパートナーとして加わり、様々なレッスン、イベントなどが行われています。

HQ麻雀公式Twitter@HQMJ2020)のプロフィールには”最高位戦Aリーガー醍醐大が主宰する『参加者にとって上質なレッスンを』コンセプトに”HighQuality"な麻雀レッスン・イベントを提供”とあります。HQは"ハイクオリティ"の略です。ここ重要。

株式会社 PPP'sでは麻雀事業、eスポーツ事業、IT事業の他に新しく飲食事業をスタート。2022年9月16日にcasual bar flappy@flappy_asakusa)を浅草エリア田原町駅近くにオープンしました。お酒やbarが好きな方はこちらもぜひ!

flappy店舗責任者の三原築氏(つばめさん)とお話しするのも楽しいです!

余談ですが、自分が初めて麻雀BARに行ったのは、醍醐さんゲストの「禁煙麻雀BAR“R”」でした。そこで石山さんと隣の席になり、いろいろお話ししたのは懐かしい想い出です。飲食事業うまくいきますように!

さて、レッスンのお話しです。

生実況・解説付オンラインレッスンの流れ

①19:00~ zoom集合 醍醐大プロ・河野直也プロ・鈴木優プロ(ゲスト)と参加者で挨拶 ※顔出しは自由、話せればOK
②A卓対局(実況:河野直也プロ、解説:鈴木優プロ)A卓メンバーがzoomから抜けて、B卓メンバーはミュートで観戦。
③B卓対局(実況:河野直也プロ、解説:鈴木優プロ)A卓メンバーが戻ったのち、B卓メンバーがzoomから抜けて、A卓メンバーはミュートで観戦。
④~23:00 A卓・B卓感想戦(醍醐大プロ、鈴木優プロ) A卓メンバーが戻り再度zoomに全員集合し、感想戦スタート ※発言は自由
⑤23:00 鈴木優プロ退出、醍醐大プロ、河野直也プロでA卓、B卓の残りの感想戦をスタート。

実況に河野直也プロが入り、解説は鈴木優プロ。実況・解説は当然打っているときは聴けないのですが、後日データでもらえます!
本当は直也さんが醍醐さんに実況させようとしたらしいのですが、さすがに無理とのことで直也さんになったようです。笑

基本的にゲストプロは23時で終了。そのため④のA卓・B卓感想戦は時間を区切り、なるべく公平にゲストプロからお話しいただけるようになっています。

さらっと感想戦と書いていますが、これが本当に濃厚です。

対局した天鳳の牌譜を醍醐さん、優さんと参加者で1打1打流して眺めていきますが、気になるところがあると、すかさず醍醐さんからチェックが入ります。醍醐さんと優さんの考え方の違いとかも伺い知ることができます。

醍醐さんは優しい口調ながらも、ダメなところはダメとはっきり言ってくれるので本当にありがたいです。笑
優さんはイメージ通り終始優しかったです!

決して一方通行ではなく、どういう意図で打ったのか聞かれることもありますし、聞きたいことがあれば気軽に醍醐さん、優さん、直也さんに質問することができます。

毎回素敵なゲストの方がいますし、醍醐さんと直也さんの2人がいるだけですごいのに、第45期最高位(醍醐さん)と第46期最高位(優さん)に同時に麻雀を教えてもらえるなんて、本当に貴重な機会です。

優さんの時間(23:00までの約束)が終了したあとも、醍醐さん・直也さんはチェックの手を緩めず、結局A卓・B卓両方の感想戦が終了したのは0:50頃でした。笑
これぞHQ時間です!1つ前の回ではなんと2時頃までやっていたそう。笑
麻雀の濃い話が長く聞けるのはうれしいですよね!

感想戦からヒトコマ

少しでも伝わればと思い、感想戦から一部抜粋します!

一色手を見据えて、1sをツモ切り。

上家から出た8mをポンして5p切り。

醍:「これはポンですね。ちあさんは欲を言うんだったら1sと5pは逆にしてほしいかなあ」
ち:「危険度的な意味合いですかね?」
醍:「危険度的なこともあるし、この手はアガれそうではあるんですけど、本物か偽物かというと偽物じゃないですか。まだね。この後本物になる可能性はありますけど。」
醍:「偽物の時っていうのは、『ホンイツですよー』とか『チンイツですよー』ってしゃべりながら打ちたいくらいなんですよね。本来。」
醍:「私マンズのホンイツかピンズのホンイツやってますよーってアピールをしたほうがいいかな」

この手は現状偽物なので、マンズ感を出していったほうがよかったってことですね。セットの時は『チンイツですよー』ってしゃべりながら打ちます。笑
まあ半分冗談ですが、基本的に手牌に関する発言はできないので、牌で会話しなければですね。

個人的には節々にあらわれる醍醐さんのワードセンスが好きです。笑

下家から出た東をポン。25mにするか、北単騎にするか。

醍:「これはポンですよね。これ(待ち選択)はどっちもあるけど」

自分は打北で25m待ちを選択。
枚数差(4対3)と赤5mが残っていることが選択の理由。

醍:「うーん、なるほど。」
ち:「枚数で・・・。」
醍:「枚数は1枚差じゃない?4対3ですよね。このくらいの4対3だとけっこう逆転しやすいんですよね。」
優:「まあ北家でね。少し出づらいですけどね。北、他の人は切りづらいなって印象にはなりそうですけどねー。」
ち:「いちおう赤5mというプレミアムな1枚があるからと思ったんですけどねー。」

こういう議論ができるの楽しいです!

この自分の2フーロをみた下家さんの打牌選択にもチェックが入りました。

優:「この3s切りすごいなと思いましたね。24mいっていいのかなと思っちゃいました。」
醍:「これはやっぱホンイツテンパってるなって思ったってことですか?」

優:「ちなみに僕はなんですけど、ホンイツテンパイです。って言われても2m4mいきますね。」
一同:笑
醍:「僕もですけどね。これは4m切るしかないかなーって気がします。」

醍:「これホンイツやってるなって思いますよね。優くんはテンパイしてるって言われても2m4m切るって言ってましたけど、僕もそれでも切っていいかなって思うんですよ。」
醍:「どれくらいテンパってるかって、体感どのくらいだと思います?」
下家さん:「体感だと50%くらい・・・。」
醍:「優くんは?」
優:「20%、22~23%・・・。」
醍:「なんか根拠あります?」
優:「根拠って言われても難しいですねー。」
醍:「難しいですよね。」
優:「これが座っている人によっても・・・これが園田さんだったら・・・南家の園田さんだと、ホンイツってのはあんまりやらないですけど、チンイツだとしたら遠いもあるけど、北家の園田さんはけっこう本手が多いなみたいなイメージもありますし、これ難しいっすねー。わかんないです。」

優さんは人読み込みのテンパイ率計算。
優さんが覚えていたかどうかは定かではないですが、かつて鳳東で戦っているときの自分ならかなり遠い仕掛けもラフにしていたので、20%くらいでもおかしくありません。笑

醍:「これ多分なんですけど、50%ちょっと切るくらいはテンパってると思うんですよね。」
優:「あっ、そうなんですねー!」
醍:「50はさすがに全然超えないと思いますけど、40は超えてきても全然おかしくないと思う。」
醍:「ホンイツの時ってですねー。何をみるかっていうと、字牌の種類を必ずカウントしたほうがいいんですよ。」
優:「それはそうですねー。」
醍:「○○(下家)さん、今ちあさんの中に入っている字牌何種類あると思います?」
下家さん:「中、南、西どれかかな。可能性としては・・・。中があるかなあくらい・・・。」
醍:「あるとしたらけっこう中ですよね。南、西は道中で引いてきた。6sとか切っている間に南とか西とか引いてきたら可能性としてあるんですけど・・・。」
醍:「肝心なことは今、1枚の字牌を持っている可能性ってゼロなんですよ。仮にちあさんが(1枚)中を持っていたとすると、北じゃなくて中切るんですよね。發切ってる人っていうのは。」
醍:「だからこの手っていうのは、1枚の字牌っていうのはないんですよ。」
醍:「今、手牌の中で7枚。中があるにせよないにせよ。8mポンしてて9mポンしてないから、9枚1枚なら9m切りそうなんで、2から7までのマンズかな。2から7までのマンズをバケツの中から7枚とって、テンパっている可能性とほぼ一緒なんですよ。40%~50%くらいはテンパっているっていうことになるんですよ。」
醍:「1枚の字牌を持っているときってガクって落ちるんですよ。テンパっている可能性が。」
優:「メモりましたー!せんせい!」
一同:笑

相手をホンイツ手と読んだ時の1枚の字牌を持っている可能性について、真剣に考えたことないかも・・・。本当に勉強になる。
(早速昨日天鳳で同じような場面があって単独字牌カウントしました)
醍醐さんと優さんの意見交換が生で聞けたのも楽しかったです!

このような感じで講師陣の間でも激論になることがあるのが面白いし、勉強になります。これは議論のほんの一部にすぎなくて、本当に濃厚な時間でした!
少しでもHQ麻雀の魅力が伝われば幸いです。

改めて優さん、醍醐さん、直也さん、運営のみなさま、参加者のみなさまありがとうございました!

今回は「HQ麻雀オンライン生実況・解説つき」というオンラインレッスンでしたが、HQ麻雀では様々なレッスンやイベントが開催されています。

ご興味のある方はHQ麻雀イベントスケジュールをご覧ください!
初心者向けのレッスンもあります。

おわりに

優さんとは天鳳では何度も同卓し、Twitterでも絡ませていただいたことはありましたが、実際にお話しをするのは初めてでした。
自分のイメージ通り、柔和でとても話しやすい方でした!
まだ直接お会いしたことはないので、どこかでお会いできるタイミングがあればうれしいなと思います。

自分が応援しているチームであるU-NEXT Piratesに加入されたのも何かの縁かなと。笑
優さんが支部長を務める東海支部の方も魅力的な方が多く、個人的に応援しています。

鳳東はプレイヤーが少なく、タイミングが合うとセットみたいにずっと同卓になることもあって楽しいので、天鳳七段以上の方はぜひ挑戦してみてください!
優さんと初同卓した時も3連戦でした。

レッスンに参加し、醍醐さんの細かい思考に触れたり、過去に優さんや鳳東メンバーと打っていたときのことを思い返すと、一打一打真剣に打つこと、勝利への探求心、そういったものが最近少し薄れていたと思います。

以前、鳳凰卓で打っていたときの自分のnoteをみると、今よりもはるかに考えて打っていたなと。鳳東という持ち時間が短い中でも自分なりに思考して打っていました。雀力の限界はありましたが。

当時よりも知識自体はついていると思います。
あとは集中して一打一打思考しながら、かつ打牌選択はスピーディーにできるように脳を活性化させていきたいなと。
処理能力をあげる努力は常にしていきたいと考えています。

元々メンゼンの手組と守備力に課題があり、ここ2年はそこの強化に取り組んできました。その過程でメンゼン守備志向が強まり、自分の得意分野であった鳴きと押しの強さが失われてしまっていたような気がします。

四麻東南戦ならメンゼンにこだわるのもよいと思いますが、全員がうまく仕掛けてくるような場では追いつかないことも多いので、これからは昔のようにガンガン仕掛けていって、アガリをもぎ取るスタイルに戻そうと思います。

もう一度優さんと鳳東で戦いたいので、天鳳もがんばります!!

とはいっても楽しくないと続かないと思うので、精一杯麻雀を楽しみながら、成績も残せていけたらなと思っています。

めざせ『超・戦闘民族』!

もう負けない。

おしまい

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