The Beatlesからピートベストが解雇された本当の理由
映画の感想文に違和感
ドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ」を見た人たちの感想を読む機会があったのですが、どれも映画の影響を受けすぎて、ピートベストがThe Beatlesを解雇された本当の理由を見誤っていると言わざるを得ません。
多くの人が「メンバーはピートの人気を妬んだ」とか「裏切って辞めさせた」みたいなことを書いているけれど、ピートベストの叩いた音源を聴けば、彼のドラムが弱く、The Beatlesのあの独特なビートはリンゴのドラムでなければ生み出されなかったことは明らかです😊
ピートベストの叩いたオーディション音源
デビュー前の音源は全体的に迫力がなく、これでは売れないとレコード会社に判断されたのも頷けます。
もちろん、ギターやベースもショボく、ジョンのボーカルも力任せで、慣れないレコーディングで緊張していたのだろうと推測されます。
それを間引いても、明らかにドラムが弱い。スネアのビートが全然身体に入ってこない…。
リンゴ・スターの叩いたライブ演奏
一方リンゴのドラム。バックビートを強調するスネアの力強さたるや…この力強さがないとThe Beatlesは成功していなかった。そう断言できます。
技術面での差を大きな差ではないと軽んじられる傾向があるのは、楽器演奏者として見過ごせないです。
映画🎬はピートベスト側に立って彼を擁護するような情報を並べたまさに印象操作。それに影響されすぎて、大切なことを忘れてはいないかい?
耳こそは全て
ちゃんと「音」を聴いてみろ、と言いたいです。
いろんな情報が手に入る現代だけど、人間の五感は衰えない。
こと音楽に関するものは、耳で聴いた印象こそが正解なのです。
(個人の感想です)