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なぜフランス語は難しい?克服方法と楽しく学ぶ秘訣をご紹介

「フランス語って響きは素敵だけど、難しそう…」そう感じている方も多いのではないでしょうか?確かに、フランス語には独特の発音や複雑な文法があり、習得には根気が必要です。しかし、その壁を乗り越えた先には、美しい響きの言語を自由に操る喜びが待っています。今回は、フランス語学習のハードルを下げ、楽しく続けるための秘訣をご紹介しましょう。

1. フランス語学習の壁

フランス語学習で挫折しやすいポイントは以下の通りです。

* 発音の壁:鼻母音、リエゾン、エリジオンなど、日本語にはない発音や規則が多く、最初は戸惑うかもしれません。
* 文法の壁:*動詞の活用や性数一致など、複雑な文法ルールに圧倒されることもあるでしょう。
* 語彙の壁:ラテン語由来の単語が多く、英語と似ている単語もあれば全く異なる単語もあり、混乱を招くことも。

また個人的にはフランス語の「ねじれ」も原因なのではないかと考えています。
まずは、書いている文字と発音のねじれ。書いているのに読まないもの(なんでやねん)が非常に多く、動詞の活用など『発音上は同じでも、書くと違う』が多いので混乱しがちです。
また、書き言葉と話し言葉の「ねじれ」も原因ではないかと思います。
以前「星の王子さま」をフランス語で読みたいという目標の初学者の方がいて、私も生徒さんも結構苦労しました、と、いうのは、普段会話で使われる動詞の変形は

・現在形
・単純未来
・現在分詞を使ったing表現
・複合過去
・半過去
・大過去
・接続法現在(たまに過去)
・条件法現在(たまに過去)
・命令形


で、初学者の場合はその3分の2の動詞活用

・現在形
・複合過去
・半過去
・単純未来
・接続法
・命令形

を最初に覚えてもらう感じです。そう、相変わらず多いんです。ここは気合いと根性です。覚えるコツはあるんですけどね。

しかし、「星の王子さま」など文学作品には上記の話し言葉とは違う書き言葉が用いられ、単純過去という時制が使われます。なので、読むに特化させると普段の会話では使わない書き言葉専用の活用をプラスで覚えなければいけないのです。でこれがまた独特で覚えにくいので、もちろんのことですが負荷がかかります。あとは書き言葉の方が難しい言葉を使うので語彙のハードルも上がります。さらに、フランス語は言葉遊び的な要素も多く、英語のように「読むためだけなら発音フル無視」には向いていないんです。発音もきっちり理解しないといけない。

このように、フランス語に関しては何を目標にするのかを明確にして、勉強をし始めるときにどの要素を後回しにするのかを吟味しなければいけません。
これもフランス語学習の難しい所だと思います。

2. 壁を乗り越えるための学習方法

これらの壁を乗り越えるためには、以下の学習方法が効果的です。

* 基礎固め: まずは、基本的な発音、文法、語彙をしっかりと身につけましょう。
* 総合的な学習: 聞く、読む、書く、話すの4技能をバランスよく鍛えましょう。
* モチベーション維持: 目標を設定したり、楽しみながら学習したりすることで、モチベーションを維持しましょう。

具体的な学習方法としては、

* 発音: ネイティブの音声を聞きながら、基本的な発音やリエゾン、エリジオンなどを練習する
* 文法: 教科書や参考書を使って、基本的な文法事項を理解し、練習問題を解いて定着させる
* 語彙: 日常会話でよく使う単語やフレーズを覚え、積極的に使ってみる
* 聞く: フランス語のニュースやラジオ、音楽などを聞いて、耳を慣らす
* 読む: フランス語の新聞や雑誌、小説などを読んで、語彙を増やし、文法の理解を深める
* 書く: 日記を書いたり、SNSでフランス語で投稿したりして、アウトプットの練習をする
* 話す: オンラインレッスンや会話サークルに参加したり、フランス語話者と交流したりして、積極的に話す機会を作る

などが挙げられます。

いやいや、全部やないかい!と、心の中でツッこんだ方のためにまず優先順位を絞ってお伝えしますね。

会話がしたい方に関しては機会があれば詳細な記事を書きますが以下のステップを踏んでください。

・まず1番最初に発音とアクセント・リエゾン・エリジオンを理解し、
 きっちり文章を例え意味がわからなくてもきっちり読めるようにする。

・そして次に、動詞の現在形・複合過去・半過去・未来を
 とりあえず混同せずに言えるようにする。余裕があれば書き分けられるようにする。

・最後に「旅の指さし会話帳 17 フランス」でとりあえず本にある単語を
 覚えられるだけ覚える。
 この時にカタカナ発音に頼らずに自分の発音の知識を正確に使って
 発音できるようにしてください。

3. 楽しみながら学ぶ

フランス語学習を継続するためには、楽しむことが大切です。

* 目標設定: 旅行や試験など、具体的な目標を設定することで、学習意欲を高めましょう。フランスだけではなく、アフリカの一部の国でもフランスやベルギーが元宗主国ということでフランス語が公用語になっているモロッコ・セネガル・コンゴ・トーゴ・マダガスカルなどの国もあります。旅行の対象のなる大陸が増えます。大きなことです。

* 趣味との融合: フランス語の映画やドラマを見たり、フランス語の歌を歌ったり、自分の趣味と組み合わせることで、楽しみながら学習できます。ワインやチョコも含まれるフランスの食文化は庶民的な料理から独創的なフランス料理まで、どれだけ知識を増やしても足りないぐらいです。または建築・絵画・彫刻・音楽・ダンス・文学に次いで映画を「第7の芸術」と位置付けているフランスの映画・映画史は非常に豊穣です。フランス語でしか知ることのできない情報が世の中にはとてもたくさんあるのです。

* コミュニティ: フランス語学習者同士で交流したり、フランス語圏の文化に触れるイベントに参加したりすることで、モチベーションを維持できます。フランスコミュニティーはかなり強固で、各大都市にありアンスフランセーズ・日仏会館があり図書館なども併設されていることが多いです。そこで日本の漫画の翻訳本やDVDを借りることもできるので、ぜひ足を運んでみてください。
フランスに住んでいらっしゃる方は日本の漫画が翻訳されたものがFnacなど普通の本屋さんでも昨今売っているので、ぜひ手に取ってみてください。確かNetflixでジブリ作品も見れたので、日本語のものをフランス語の吹き替えや、字幕で見て見ることをおすすめします。
少し高くはなりますが、フランス語翻訳漫画は日本のアマゾンなどでも購入できます。

余談ですが、以前仕事で日本から強制退去させられるフランス人の通訳をしたことがありました。強制退去は基本自分でチケットを買わないといけないのですが、お金がまい場合などは通常大使館に相談します。しかし、フランスは在日フランス人同士での共済組合などを独自に作っていて、困っている同胞がいたらお互い助け合うシステムがありました。日本は全て自己責任社会なので、フランスのこういったシステムは密な人間関係の中でそのお金を使うことのハードルはあるのだろうな、と想像もしますが、間違いを犯した人でも切り捨てずに助けるシステムは日本人には真似できないなと感銘を受けました。

まとめ

フランス語学習は決して楽ではありませんが、正しい方法で継続すれば、必ず習得できます。フランス語を学ぶことで、新たな世界が広がり、音楽・文学・歴史・食文化、余す所なく人生を彩ってくれる言語です。さあ、あなたもフランス語の世界へ一歩踏み出してみませんか?
モチベーションキープ方法を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください!

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