超高齢化社会日本シニア層の就業機会
高年齢者雇用安定法が今年の4月に改正見込みです。少子高齢化に伴う労働力不足・経済を維持するため、働きたい意思のある方の雇用とその環境整備を整備するための法律となります。
これに伴い、65歳までの雇用は義務化、70歳までの就業確保が努力義務となります。
<対象となる事業主>
・定年を65歳以上70歳未満に定めている事業主
・65歳までの継続雇用制度(70歳以上まで引き続き雇用する制度を除
く。)を導入している事業主
と対象となる事業主が定義されておりますが、実質65歳までの継続雇用制度を導入している企業が大多数なのではないかと思っています
今後60歳以上が会社で継続して働いている方が今まで以上に増えることになるでしょう。
私の父はちょうどこの継続雇用制度が始まった頃に60歳を迎える年だったので、継続雇用はせずに昔ながらの60歳で定年した後に、自分の会社員時代の経験を活かして起業して成功した経験を持っている。
もちろん、一筋縄ではいかなかったと聞いているし60歳の時よりも年々年を取って体力的にきつくなっていったこともあったというし、64歳の時に割と大きな病気も経験しているし、自分が動かないとお金を生み出さない自営業はそれもそれで大変である。
60代になっても社員として働き続けたいですか
正直、今定年を迎える年齢の女性社員が身近にいないからイメージがわかないというのが本音である。そもそも、男女雇用機会均等法が1985年に施工されて35年なわけであるので、大学の新卒(当時で大学に通っていた女性はまだ少なかったと思うが)22歳で入社した方が57歳という単純計算になるので、その方たちがいらっしゃる会社はどうなのだろうか。
私自身は、基本的には働くことは楽しいし好きだ。しかし、60歳を超えて会社で働くイメージは実は持ち合わせていないのが現状である。
基本的に、組織に属さなかったとしても働くことができるスキルを30歳を超えたあたりから身に着けるように努力してきたつもりである。ある程度の安定を担保しながら自己研鑽することができている今の会社員である環境にはとても感謝している。
では、いつ会社員を卒業するのか。
実は私は一度若気の至りで29歳の時に会社員を卒業し「二度と会社員にはなるまい!」と思っていた。
しかし、そこから約4年後会社員に戻るわけである。「会社員」とひとくくりにしても本当に色々な会社があると遅ればせながら知ったからである。
おそらくどこかのタイミングでまた会社員を卒業する日が来るだろう。それをいつにするのかはまだ模索中である。
しかし会社員を卒業したとしても私は働くことが好きだから働くことは辞めない。仮に一億円稼ぐ人とうっかり結婚したとしても(絶対ない)、宝くじが当たったとしても働くことは辞めないだろう。
あ、でも宝くじが当たったら会社員卒業のタイミングは想定より早まるかもしれない。
あなたが60代社員となったらどのような働き方をしたいですか
もし、60代社員の道を選択するのであれば、「働き方」をその方向けにカスタマイズできる世の中になっていれば会社員を選択するかもしれない。
今の現状だと、一律正社員で59歳まで働いていた賃金から明らかに下がってしまって継続雇用制度にのっとり働くという道が主だと思う。
私的には体の健康度合い、家族の健康度合い、自分の家族構成がどうなのかによって働きたい度合いも大きく変わるし、同じ60歳でもまだまだバリバリアクティブに動ける人もいればそうでもない人もいる。
大学のシラバスを選択するような形でカスタマイズできる業務であったら面白い。
あなたの会社の60代社員にどのような役割を期待しますか
私の現在勤めている会社は60代の社員が身近にいない。他の部署にはいたが。設立35年目の会社なのでまさに冒頭の話の通りまだ新卒で入った生え抜き社員が残っていたとしてもまだ60歳を迎えていないのだ。
最近思うことは、シニア層の方はピンチの時に強いと思う。クレーム対応やピンチの時の立ち振る舞い方など。この辺りは学ぶところが多々あると思う。
コロナ禍で業績が多くの業界で厳しい。リーマンショックの時や9.11の時にどのように乗り越えたか等、先人の知恵として話される内容を、現代の状態に当てはめてカスタマイズしブレストできればとても参考になることは多い。
そうなると、相談役やアドバイザリー的な立ち位置が良いのではと感じる。
AmazonのCMで70代のおじいちゃんが働いているCMがあり賛否両論が出てたのが記憶に新しい。
私にとってあのCMは「好き」なCMの部類に入る。
「70代のおじいちゃんが監視が厳しい倉庫で働くのは酷」や、「おじいちゃんがお金の為に働いているならそんな日本なんだかな」とか「おじいちゃんが金持ちでやってるならいいんだけど違うよな」とかそんな感じの目線もあった。
私的には、「私の好きな言葉は『毎日が勉強 毎日が青春』」「頭の訓練と足の訓練と一石二鳥だな」「Amazonのおかげで毎日が充実しています」
この3つの発言がこのAmazonおじいちゃんの本心からの言葉であればおじいちゃんにとってこの職場で働いていることはやりがい・生きがいの一つとなっていて活力になっているはず。他人が自分の視線で物事を述べるのはまた違う。
誤解をされては困るので述べると、当然そんなに年を重ねた後に働きたくないという意見も全うな意見だしそれも自由だ。
とにかく、高齢者が働くというのは色々な選択肢があっていい。
働く=お金を稼ぐことであるのは紛れもない事実なのであるが、働く=生きがい・やりがいもまた事実であるし本当であれば後者のマインドで働けることが望ましい(現実それがなかなか難しいのも知っている)と考えている。
もちろんお金がなければ何もできない、何も買えない。けれど同じお金を稼ぐ方法に自分の中で納得できる腑に落ちる(これも人によって異なる)何かがプラスオンされている状態が望ましいと思う。
あなたはどんな60代社員と働きたいですか
古い価値観の押しつけてこられるタイプの人だと難しいと感じる。しかしながら、その方から学びたい所謂、師匠と弟子みたいな関係性の師匠であれば長く一緒に働いていたい。
その為には自分の経験をしっかりアウトプットできる力、かつ時代の流れにもきちんとアンテナを立てている必要があり、昭和→平成→令和と時代の移り変わりやIT周辺の進化が著しい今なかなかついてくことも難しい。とりあえず新しいものがでたらやってみるその精神がシニア層が会社員として活躍するには必要なのではないだろうか。
さて、まだまだ先の話ではありますが自分が60歳になる頃の日本はどうなっているのだろうか。自分は今のところ独身貴族であるのだが、果たしてこの先結婚したり、子供を授かったりする機会はあるのだろうか。
まったく見えない。人生は思いのほか計画通りにはいかないものである。しかし、考えていることはいつ何時でも後悔の少ない生き方をすること。ただそれだけである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?