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YouTube取材を受ける(1) 12フィートの木材を持ってあるく38日目

2020年4月25日(土)

晴れ。気温17℃。体温35.9℃。宿に預けたため木材未測定


今日はゲストハウスの店主さんのご好意で広島県呉市にもう一泊することになった。昼近くまで眠る。ここ数日の山越えに疲弊していたのでありがたかった。

昼過ぎに店主さんとご飯を食べることになり、待ち合わせのたこ焼き屋に向かう。たこ焼き屋で相席したご夫婦と少し話す。店主さんはご夫婦に「この人愛知から歩いてきたんだってよ。」と紹介する。驚く二人に自己紹介をしながら木材の映像を見せたり、二人からの質問に答えたりする。

私の木材を持ってあるく活動の映像の中には、海の見える砂浜に木材を突き刺すシーンがある。私はこの「砂浜に木材を突き刺す」という行為を大切にしてる。それは、私が木材を持って初めて自分の住み慣れた土地の外に出るきっかけが「自分の足で海を見に行く」ためだったからだ。私は群馬県出身で、海と無縁な生活をしていた(大抵の海なし県在住者がそうであろう)。木材を持って県内をうろうろし始めてから1年、「海を見にいきたい」というただその単純な欲望に忠実に、群馬県と新潟県をまたぐ山を超え、10日かけて日本海を見に行った。その道中で削れた木材の先を砂浜に突き立てた。あれから3年、それが私と木材と海との間の儀式的なものとして今も続いている。海を見かけたら、その砂浜に木材を突き立てると決めている。

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