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【コロナ対応の近況報告】村人たちへの食糧配布と子どもの家の改装(ジュンバ・ラ・ワトト)

私たちキベラスラムのマゴソスクールは、約500km離れた海岸地方の村に「ジュンバ・ラ・ワトト」という子どもの家を運営してる。
マゴソスクールの生徒で生活状態や家庭事情が悪かった子どもたちと、ミリティーニ村の孤児、生活困窮児童、虐待を受けモンバサの警察に保護された子どもたちなどが31名、共同生活をする家だ。2005年から開始して、今年で15年になり、これまでに数多くの卒業生を出した。今では社会人や大学生になった卒業生もいる。

今年3月、コロナ禍の緊急事態宣言が出て、ナイロビとモンバサがロックダウンになる直前、施設も閉鎖するように言い渡されて、子どもたちはキベラスラムに帰ってきた。
しかし、もともとキベラスラムで生活状態が悪かったから保護してジュンバに移住した子どもたちなので、帰ってきてからの状況は非常に悪く、それぞれの家庭にも食糧支援を続けてきた。
完全孤児で親戚のお世話になっている子や、両親がいなくて病気の祖母と暮らす子もいる。親がいても片親、その親が病気だったり、父親が刑務所で服役中の子もいる。

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3月からこのかた、安全に暮らせるジュンバに早く帰してあげたいとずっと願ってきた。
7月中旬にナイロビとモンバサのロックダウン解除、国内移動も再開し、ジュンバ駐在スタッフのケビン先生がミリティーニ村に帰り、子どもたちが戻れる許可を得るための改装工事の見積もりを開始。
ケビン先生が村に帰ってきて、村の人たちは大喜びで、毎日朝から夕方まで一日中、近所の子どもたちが来て手伝ってくれたり、近所の人たちが挨拶に来たり。
しかし、村人たちのコロナ禍での困窮ぶりは深刻だ。
ミリティーニ村は周辺の開発で近年は工業地帯のようになっていて、村の畑は政府により押収されてしまい、畑から食料を得ることが出来ない。しかし、工事現場の日雇いや、縫製工場などで働いていた村人たちはコロナ禍で工事の中断や工場閉鎖があり解雇され、無収入になっている。

ロックダウンと夜間外出禁止令は警察が厳しく取り締まり、理由なく暴力を振るわれるので怖くて外に出れない。経済は停滞して各家庭は瞬く間に困窮した。

これまで何度かの食糧支援をしてきたが、今週もケビン先生とカテンベ(卒業生)とで再び食料配布をした。
先日の政府発表でケニア全体のコロナによる失業者は100万人を超えたと言っていたが、そもそもは正規雇いではない労働者が多いので、本当に困窮している人たちはこれよりももっと多いだろう。

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ジュンバに子どもたちが帰るためには、ソーシャルディスタンスを保つ条件を整えなければならない。
これまでは女子部屋、男子部屋にそれぞれ二段ベッドをギッチリと詰め込み、1つのベッドに2人づつが寝ていたが、距離を取るため部屋のサイズも広げ、換気が出来るようにしなければならない。
2部屋の間の壁を取り払い、ダイニングルームをつぶして新しい部屋を作り、ベッドの数も増やさなければならない。トイレの位置も変えて、状態を整えることも必要になる。

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キベラスラムのどん底の暮らしを子どもたちはよく耐えた。ロックダウンの間、ケビン先生はキベラスラムを歩き回って子どもたちの家庭訪問をし続け、励まし、病気の子どもは病院に連れていき、食料を配布してきた。
学校は来年1月まで再開できないとケニア政府が発表したが、施設で暮らす子どもたちはコロナ対策の条件さえ満たすことが出来れば、帰ることが出来る。

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このキベラスラムの子どもたちを受け入れてくれている村人たちも、困窮状態にある。
みんな大きな家族だ。この厳しい時期を乗り越えていけるように、出来るだけのことをしていきたいと思う。

そのためには資金が必要で、コロナ禍での緊急食糧支援にご寄付くださいました皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいだ。今後は、子どもたちが安全な場所に帰れるように改装資金が必要になる。途方もない出費になって苦しいが、一歩一歩進みたいと思う。
引き続き応援いただけると大変ありがたく思います、どうかよろしくお願い申し上げます。

★マゴソスクールを支える会
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(記号: 00810 番号:216335)
マゴソスクールを支える会

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★コロナ禍の直前に、人気youtuberのBucket List リョースケさんと、ChekaTVのユーキさん、シンノスケさんがジュンバ・ラ・ワトトの取材をしてくださいました。こちらがその動画です。ジュンバ・ラ・ワトトがあるミリティーニ村が急激な開発で村人たちの生活が破壊された様子も取材してくれました。ぜひご覧ください。


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