【日記】私的情報改革・読書日記 ほか
私的情報改革
昨日から運用し始めた目次マトリクス、今日もまた書き進めた。
こうやって各書籍の目次を一覧化すると、ただ書棚に本の背表紙を並べているだけの状態よりもよっぽど自分がアクセスしうる情報の射程が明確になる。自分が特定のトピックに興味が出たとき、それに関連した書籍も探しやすくなる。
今は所持してる書籍の目次を記入するので時間が取られてしまっているんだけど、『低空飛行』第二章の欄みたいに章の概要を記入する作業もコツコツ続けていきたい。セルを一目見るだけでその書籍の内容を思い出せるのが最高だし、この概要のまとめをある程度の量作ることができたら、各書籍を横断してより解像度高く知識を結びつけられる。
本当に表計算シートって便利。書籍や美術館で学んだ歴史上の美術・文物の情報をまとめたり、旅や訪問した美術館の記録もこれでつけたら最高だと思う。歴史の勉強をするのも、年表の隣に各国史を記入していって複数の国を同時に参照できるような表を作ったらものすごく奥行き広く人類の文明史を理解できるのでは、と思う。
今まで読んできた本の内容を体系化する手段を得られたことが本当に嬉しい!知的活動の幅がものすごく広がりそう。今まで本から情報を摂取するだけという消費者の立場でしかいられなかったけど、情報生産者になるための道の第一歩を踏めた気がするんだ。目標に歩みを進められているのって楽しい。
雑記
サークル時代の友人たちが開催してくれた新年会に行った。サークルを引退してから行事で集まるのは1年ぶりくらいで、社会人になってから初めて顔を合わせる人も少なくなかった。
社会に出てからも交流できる学生時代の友人がいることは貴重で大切だなあと思ったりなどした。平気で「サークル」って単語を書いている自分のことを客観的に考えると、社会に出てから間もなく本当に若いんだなーと感じる。日々懸命に活動して、将来やりたいと思ってることをやれるようにしていかないとね。
普段自分のために時間を費やすことばかりだから、たまにはこうやって人との集まりに顔を出すのも(なけなしの)社交性を保つためには大事だ。と思う。
読書日記
『低空飛行』
独学大全に記載されていた「目次マトリクス」という情報整理術のために再読し始めた。記録しておきたいと思う部分が多すぎて、いつかどこかにまとめよう、、、と思っていたんだけど、独学大全のおかげでそのきっかけを掴むことができた。
どう概略を整理しようか考えながら再読する本書はめちゃくちゃ楽しい!年始にこんなにいい本が読めたんだから、今年一年はこの本に受けた影響に基づいて行動しようと思う。旅と体験。自然と風土を調査・観察する。
『日本庭園』
室町の義満・義政の庭園から、安土桃山の豊臣時代の庭園までを読んだ。面白いんだけど、人名・寺院名・庭園名とその特徴が抱えている部分が多くて、目が滑ってしまっていた。そのうち改めてもう一度読まないといけない。鎌倉時代の庭園事情が知りたかったからそこから読み始めたんだけど、そのまま室町以降も読み進めてしまったのがあんまりよくないかも。古代からきちんと通読した方が理解度高いかもしれない。
鎌倉時代は禅宗のための装置として庭園が編まれることが多く、権力者周辺でしか広がりのない文化だったのだけど、応仁の乱後には有力な武家が各地に分散していき、それが庭園文化の拡散に繋がったらしい。
『聖家族・燃える頬』
物語を読む習慣をつけ始めてから、高校の頃に好きだった堀辰雄を再読したいと思い今日は「聖家族」を読んだ。
「聖家族」は堀辰雄の第1作目で、芥川龍之介の死に受けた衝撃が執筆動機となった作品。昔読んだ堀辰雄の作品は、「美しい村」や「大和路」といった彼が影響を受けたフランス文学の気質が光る、山麓の美しい情緒に溢れた読み心地のいい文芸だった。「聖家族」はそういった叙情は顔を伏していたので驚いてる。
この歳になって、今まで知らなかった彼の作家性を目の当たりにできたのは嬉しかった。これは表現者として当事者意識を持ったために高校の頃とは違う観点で作品を楽しめるようになったからなのか、単に触れた作品点数が増えたため物語をより深く読み込めるようになったからなのか。
『反アート入門』
隙間時間に読んだんだけど、2ページほどしか進まなかった。何か書けるほどのものは何も学んでいない。