妊婦と現場 / 10w0d

あまりのやる気の無さと、体のだるさで昨日は仕事を休んでしまった。
つわりがきついのは、シンプルに気持ち悪いのももちろんだが
精神的にくる。かなり。

いつ終わるか分からない。これがピークかも分からない。
今日も何もできなかった、と落ち込む。
終わりが見えない体調不良は、こんなに絶望的でしんどいものかと知った。

「妊娠」というポジティブな理由でも、こんなにどんよりとするのに、
終わりの見えない闘病生活をしている方々は、どうやって希望を見出し日々を過ごしているのだろう・・・。

ただ10週になると少し変化があり、朝食と昼食の間に菓子パンを挟まないとむかむかしていたのが、今日は軽くグミやお菓子をつまむだけで耐えられた。夫の買ってきてくれたドライフルーツのレモンが胃にフィットしている。ありがとう夫!


不安定な体調なので、仕事を休んだり早退しても文句は言われないが、それと理解があるかどうかは別の話。

今週は現場監理に行ったが、地方の現場は遠い。車で2時間かかることもザラ。県内どこでも仕事をするが、現場に行く時間より東京行きの飛行機の方が早く着くことにいつも違和感を覚える。

できることならそういう現場からは外してほしいのが本音だが、人員は限られているし、まだまだ若手で実務も勉強中の身なので言えず・・・。

遠方だとお昼も外食になるので、アラ還の社長と共に、唯一食べられそうなうどん屋へ。
食欲がなさそうな私に「俺も最近胃の調子が悪い!」と肉うどんを食べながら一言。知らん。それ食べられるなら大丈夫でしょうよ。
共感してくれたのかもしれないが、胃の不調とつわりを一緒にしないでほしい。

工事現場は大体足元が不安定である。工具が転がっていたり破片が落ちていたり、鉄筋が飛び出ているので、下を見ながら用心深く歩く。転ばないように、まさに命懸け。想像していたとおりだったが、妊婦に現場は向かない。

私は妊娠何週になるまで現場をみるのだろうか・・・外壁検査のために登った足場の上でぼんやり考えていた。


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