手放すことで手に入れたこと
趣味が多いのにも関わらず、昔からモノを捨てられないタイプだったので、どんどんモノは増えていく一方でした。
虫がキライという理由だけで最低限の掃除はしているものの、なんだかいつもごちゃごちゃした印象の部屋。
影響を受けやすい私は、ながら見として流していた「断捨離をして人生が変わった」というような内容の動画を見て、その日から断捨離をすることにしました。
「いつか使うかも・・・」と取っておいたクリアファイルや文房具。
「もったいないから・・・」と言いながら、ここ一年出番のなかった資格取得関連の本。
今までだったら、ただ収納BOXにしまって終わっていたところを、思い切ってごみ袋に入れ、そこそこ数があった本はブックオフへ持ち込みました。
人というのは意外にも単純なのか、一度捨て始まるとその後は抵抗なく捨てていくことができるんですね。
むしろ、捨てることにより自分の中の悪いものを出しているような感覚になり、捨てれば捨てるほど自分自身が軽くなっていくようでした。
10月終わり頃から始めた「断捨離」ですが、今も少しずつ継続しています。
先ほど”抵抗なく捨てていくことができる”、と書きましたが、ポンポン捨てられるというわけではなく、「なんでこんなものを買ってしまったんだろう」とか「買ったけど結局使わずじまいだった」などの後悔や落ち込みもありました。
ただ、それで終わるわけではなく、そこから「今度はきちんと考えて買うようにしよう」と今後の買い物を改めることができたのです。
断捨離をはじめて以降、モノを買うことに慎重になりました。
本当に必要なのか、家にあるモノで代用できないのか、そもそも生活していくのに必要か、と購入ボタンを押す前にじっくり思案することがクセづきました。
それでも必要と思ったものはもちろん購入します。
逆に、不要なものは何時間かすると欲しいという気持ちが薄れていくんですよね。今までは深く考えずに購入していたので、それぞれのモノに対する執着もそこまでなかったですし、だからこそどんどん買うこともできて、断捨離の際もポンポン捨てることができたのかなと思います。
改めて考えてみると、無駄な買い物が多かったなと。
それは自分ときちんと向き合えていなかったからかもしれません。
本当に自分がほしいもの、必要なもの。
しっかり考えればわかるはずなのに、時間がないと自分自身に言い訳して、深く考えることなく、まるで呼吸をするようにカートへ商品を入れていたような気がします。
手離すことで私が手に入れたもの。
それは、”広くなった部屋”や"掃除のしやすさ"などではなく、自分の思考と向き合う"時間"と、本当に必要なものを取捨選択するという"判断力"なのかもしれません。
今年も残り約二週間となりましたが、新年を清々しい気持ちで迎えられるよう、引き続き断捨離していきたいと思います。