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No Filterで見る北ノルウェーの自然

ノルウェーに住み始めてもう2年。ここに住んでいていつも思うのは、空気が冷たいことと、それがとても澄んでいること。

北ノルウェーの夏は太陽が沈まないため、夜12時でもこどもだけで外の公園で遊んでいるところが毎晩見られる。夜ハイキングに出かければ、ミッドナイトサンを横目に山頂を目指すこともできる。

ノルウェーの夏は、私のお気に入りだ。

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人があまり踏み込まない山に顔を出してみると、野生のラズベリーやブルーベリーがたくさん見られる。

ブルーベリーはそのまま食べても大丈夫。

でもラズベリーはちゃんと水で洗わないと、虫が内部に入り込んでいることが大半なので、結局吐き出すハメになるから気をつけなければいけない…

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(↑ラズベリー)

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(↑ブルーベリー)

どちらもとても甘くて美味しい。

山に行く時は、基本空のペットボトルを持っていって、ベリーたちを見つけるたびにその中に放り込んでいく。

タッパーでもいいのだが、山の斜面で体のバランスを崩すと、せっかく集まったベリーたちが逃げていくので、口が小さいペットボトルがオススメ。ダメージが少ない。

『そうだ、後々ジャムに変身してもらおう!』

そういえば、ブルーベリーをたくさん摘むというのは想像以上に体力がいる。蚊はうるさいし、ずっと屈んで背中を丸めていると、腰が痛くなる。だが、その努力が物々交換の時に報われるのである!

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じゃん。

あんなに小さいブルーベリーたちが、大きなイチゴになって家に帰ってきた。おかえりなさい。ごちそうさまでした。


条件が揃った冬の夜では、オーロラが姿を表す。

 1. 雲がなく晴れている空 

2. 0℃ 

3. 空気が澄んでいる

これらの条件を満たすことで、オーロラは簡単に現れてくれるらしい。

冬はオーロラをどうしても見たいから、夕方からオーロラ観測サイトに張り付いて、GOサインが出れば、夜1時でも家を飛び出している。

ちなみにそのサイトはこちら:

"NORWAY-LIGHTS"

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本当に気まぐれなやつだから、たとえ条件が揃っていても姿を現してくれない時もある。

肉眼だと、緑の雲がカーテンのようにゆらゆら揺れているように見えるから、たまにただの雲と勘違いして見逃してしまう時もある。

だからカメラでおさめるときは、携帯ではなく一眼レフがオススメ。レンズを通すと素敵な実態を表してくれるのがヤツだ。

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でも残念ながら、この写真以上に綺麗にその姿をうつせたことは一度もない。

長い長い戦いになりそう。

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冬の山も夏に負けないくらい美しい。

雨っぽい雪の次の日に登山すると、足元がつるつるで滑ってしまうから、本当に気をつけなければいけない。

初めてノルウェーで山に登った時は冬で、ジョギングシューズで登頂を目指していたもんだから本当に命知らずである。どうやって自分は下山したんだろう。尻もちついてばっかだったのは覚えているんだけれども…

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山をうろうろしていた時に見つけた、ヘラジカ(moose)の足跡。

雪が彼らの姿を映してくれるから、これも冬にしか味わえない醍醐味。


北ノルウェーで見られる景色はノルウェーならどこでも見られると言うわけではない。

人口3000人のこの小さな町、日本人1人で見るこの景色は、私だけのガイコクジン感覚で見ることができる、特別なのだ。

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