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No Filterで見る北ノルウェーの自然
ノルウェーに住み始めてもう2年。ここに住んでいていつも思うのは、空気が冷たいことと、それがとても澄んでいること。
夏
北ノルウェーの夏は太陽が沈まないため、夜12時でもこどもだけで外の公園で遊んでいるところが毎晩見られる。夜ハイキングに出かければ、ミッドナイトサンを横目に山頂を目指すこともできる。
ノルウェーの夏は、私のお気に入りだ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45278840/picture_pc_80369104995e5e5cdec401d6dfb9a737.jpeg?width=1200)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45279591/picture_pc_3dbc86cd0c93e680a3cd3a8f363cdbd3.jpeg?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45279666/picture_pc_bbcc1fb38bbf0ec5668f2106a8b8701b.jpeg?width=1200)
人があまり踏み込まない山に顔を出してみると、野生のラズベリーやブルーベリーがたくさん見られる。
ブルーベリーはそのまま食べても大丈夫。
でもラズベリーはちゃんと水で洗わないと、虫が内部に入り込んでいることが大半なので、結局吐き出すハメになるから気をつけなければいけない…
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45280422/picture_pc_da981a74ea20682c7bcaf69f39ad1c21.jpeg?width=1200)
(↑ラズベリー)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45279894/picture_pc_23a718bb6f7dce6cadb643b80abdda2b.jpeg?width=1200)
(↑ブルーベリー)
どちらもとても甘くて美味しい。
山に行く時は、基本空のペットボトルを持っていって、ベリーたちを見つけるたびにその中に放り込んでいく。
タッパーでもいいのだが、山の斜面で体のバランスを崩すと、せっかく集まったベリーたちが逃げていくので、口が小さいペットボトルがオススメ。ダメージが少ない。
『そうだ、後々ジャムに変身してもらおう!』
そういえば、ブルーベリーをたくさん摘むというのは想像以上に体力がいる。蚊はうるさいし、ずっと屈んで背中を丸めていると、腰が痛くなる。だが、その努力が物々交換の時に報われるのである!
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45280223/picture_pc_627ed3770c8167a2c091d80d8917dce1.jpeg?width=1200)
じゃん。
あんなに小さいブルーベリーたちが、大きなイチゴになって家に帰ってきた。おかえりなさい。ごちそうさまでした。
冬
条件が揃った冬の夜では、オーロラが姿を表す。
1. 雲がなく晴れている空
2. 0℃
3. 空気が澄んでいる
これらの条件を満たすことで、オーロラは簡単に現れてくれるらしい。
冬はオーロラをどうしても見たいから、夕方からオーロラ観測サイトに張り付いて、GOサインが出れば、夜1時でも家を飛び出している。
ちなみにそのサイトはこちら:
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45279312/picture_pc_ade743c42f9d7b4f330b178d8432fa0b.jpeg)
本当に気まぐれなやつだから、たとえ条件が揃っていても姿を現してくれない時もある。
肉眼だと、緑の雲がカーテンのようにゆらゆら揺れているように見えるから、たまにただの雲と勘違いして見逃してしまう時もある。
だからカメラでおさめるときは、携帯ではなく一眼レフがオススメ。レンズを通すと素敵な実態を表してくれるのがヤツだ。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45282100/picture_pc_5bf6151ed52cce82c13b03666c081cb8.jpeg?width=1200)
でも残念ながら、この写真以上に綺麗にその姿をうつせたことは一度もない。
長い長い戦いになりそう。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45282762/picture_pc_c2c43d0e4c9fdc161182e94a482dca38.jpeg?width=1200)
冬の山も夏に負けないくらい美しい。
雨っぽい雪の次の日に登山すると、足元がつるつるで滑ってしまうから、本当に気をつけなければいけない。
初めてノルウェーで山に登った時は冬で、ジョギングシューズで登頂を目指していたもんだから本当に命知らずである。どうやって自分は下山したんだろう。尻もちついてばっかだったのは覚えているんだけれども…
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45283025/picture_pc_8d03eb4d2ff5ab16c1b33c437c9fb797.jpeg?width=1200)
山をうろうろしていた時に見つけた、ヘラジカ(moose)の足跡。
雪が彼らの姿を映してくれるから、これも冬にしか味わえない醍醐味。
北ノルウェーで見られる景色はノルウェーならどこでも見られると言うわけではない。
人口3000人のこの小さな町、日本人1人で見るこの景色は、私だけのガイコクジン感覚で見ることができる、特別なのだ。