1日限定の川で遊ぶ
南の島からこんにちは、ゆいまるです。
ここ数日は台風8号の影響か不安定な天気が続く沖縄。
外に出れば数分でずぶ濡れになるようなこんな天気の日は、濡れるために喜んで外に飛び出たあの日を思い出します。
沖縄で降る雨は、大阪で降っていた雨とは別物。シトシトからザーザーと徐々に強まる雨というより、いきなり滝のようにドシャっと降るような雨ばかり。
本州で災害を引き起こすようなゲリラ豪雨が単発的に降ると言えば想像しやすいでしょうか。
そんな勢いで降るもんだから場所によっては膝くらいまで水が溜まり、坂道では雨水が勢いよく下っていきます。
私が島に住んでたころはちょうど坂道に家があり、ベランダの景色からは舗装された脇道で大量の雨水が駆け流れ、電柱に当たっては水飛沫をあげる様子を見ることができました。
中学生の私は思うのです、あれで水遊びがしたいと。
母に承諾を得て、濡れても構わない短パンとTシャツに心踊りながら着替えました。そんな私を年子の妹は頭のおかしい変な奴だと蔑んだ眼差しを向けているようでしたが、気になりません。
私は意気揚々と家の脇の坂道へ出かけました。
出かけて1分もたたないうちにパンツ以外はびしょ濡れ。
『ショーシャンクの空に』のポスターばりに空に手を広げて身体で雨を受け止めたり、電柱の水しぶきに手を突っ込んだり、道路に寝っ転がって流れてくる雨を全身で遮断したり…
そうしているうちにパンツも含め絞らずとも衣服から水が滴るほどずぶ濡れになりました。
心ゆくまで天然即席アクアパークを楽しんだ私は家の前で出来る限りの水分を絞り、風呂場に直行して母の入れてくれた湯船で温まるのでした。
歳を重ねるにつれてこんな風に思いのままに行動する機会が減ってしまいましたが、たまには全てを投げ出してスーツ姿だろうが雨の中を飛び出してずぶ濡れになりたいという考えがよぎってしまうゆいまるです。