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AIのマルチエージェントのおはなし

AIM(AI Morning)の内容をまとめました


2024年6月8日のAIM

こんにちは!今日はAIM(AI Morning)での興味深いお話をシェアしたいと思います😊

AIMとは?

AIMは「AIモーニング」の略で、毎朝5時からAIについて学ぶ双方向型のコミュニティです。管理人さんはJUNさん。早起きとAIの勉強を通じて、参加者の自己効力感を高めることを目指しています。

今日は、「マルチエージェント」をテーマに、AIの活用方法や未来についても熱い議論が交わされました。

登壇者はプロンプトアーティストのハヤシシュンスケさんです。


マルチエージェントについて

  • 役割とスキル:マルチエージェントは、単純なプロンプト指示ではなく、具体的な役割に基づいて動作します。各エージェントが特定のタスクを持って、それに応じた行動をとることで、全体としての効率と効果を高めることができます。

  • Amazonのリーダーシップ原則: シュンスケさんが働いておられたAmazonのリーダーシップ原則を取り入れることで、エージェントに明確な行動規範を与える。具体的には、カスタマーオブセッション(顧客第一主義)、オーナーシップ(責任感)、インベント&シンプリファイ(革新と簡素化)などの原則が強調されました。これらの原則は、AIエージェントが一貫した判断を下すための基盤となります。

シュンスケさんは、「マルチエージェントには課題がある」というところから、では「Amazonの文化」をマルチエージェントに取り入れたら面白いのでは?と考えたそうです。
これはシュンスケさんだからこその経験が生かされた考え方だと思います。

自分の作れるプロンプトの範疇っていうのは自分の経験値の外では作れないはずなんですよ。

シュンスケさんより

質疑応答

1. マルチエージェントの実装

  • 質問: マルチエージェントの具体的な設定方法について教えてください。どうやってエージェントに役割を割り当てて動かすことができるのでしょうか?

  • シュンスケさんの回答: プロジェクトありきで、そのプロジェクトのゴールに基づいてエージェントをアサインし(割り当てて)、プロンプトで指示を出す。そのワークフローが自分で組めれば組んだほうがいい。僕は概念として生成AIの言語能力で作っている。プロンプトで指示を出してやるというのは経験値としてやったほうが確実。

    シュンスケさんがAIを触っているのを見るだけではなくて、自分で実際に動いて経験を積むほうが早いしやったほうがいい。

2. 好奇心と目標設定

  • 質問: 私はAIのことがまだよく分からなくて、好奇心が移りやすく、目標が変わりやすいことについて悩んでいます。それは悪いことなのでしょうか?どうすれば軸をブレずに目標を持ち続けられるのでしょうか?

  • シュンスケさんの回答: 自分の個性を理解した上で、どう社会とフィットしてうまくできるかというのを考えたほうがいい。たくさんのことに興味を持つことは武器であり、AI時代においても多様な経験が大きな利点になる。スペシャリストにはなれないかもしれないけど、ジェネラリストとしての強みが活かせる場面は多い。たくさんのことを経験しているのは大きな武器だと思う。

    シュンスケさんご自身が難病をお持ちで多動であることから、それはAIの今の時代でも強みになるというポジティブな回答でした。
    私もうつ病とADHDを抱えているからこそ、自分の経験を活かしてAIを活用し、社会にフィットしていけるようになりたいです。(まずは自分が健康に、元気になりたい)
    情報が溢れすぎる現在において、自分というものがブレやすいというのは、多くの人が感じていることなのかもしれません。

3. プロンプトの強調表現

  • 質問: プロンプトで強調するために同じ文言を何度も繰り返すことはAIには影響するんですか。

  • シュンスケさんの回答: 超影響します。強調をするのに繰り返しでかなり表現できる。特定の指示や重要な情報を強調するために同じ文言を繰り返す。

実際に今回見せていただいたシュンスケさんのプロンプトでは「慎重に慎重に慎重に慎重に慎重に慎重に慎重に慎重に」と単語を連呼されていました。シュンスケさんのプロンプトでは同じ文言を繰り返して強調することが多いです。プロンプトで強調するのはかなり効く。アウトプットトークンを伸ばすためにインプットを続けて調整していくという感じ。


プログレスバーの詳細

今回のお話で個人的に興味深かったのは、AIのプロンプト設計において「プログレスバー」を使用する方法についてです。
プログレスバーは、AIがタスクの進捗を視覚的に表示することができます。

タスクの可視化: プログレスバーを使用することで、AIがどれだけの作業を完了したか、残りの作業量がどれだけかを一目で把握できます。これにより、ユーザーはAIの作業進捗をリアルタイムで確認できます。(これをAIのテキストで出力させるという発想がなかった)

具体的には、AIのプロンプトにプログレスバーの表示を組み込むための指示を追加することで、プログレスバーを表示させます。
例えば、以下のようにプロンプトを設定します。

この会話の流れをサマリーとして構造化してまとめたい。それをプログレスバーとともに何パーセント終わってますみたいな表示を出しながらずっとやってってください。プログレスバー表示を必ずしてください。プログレスバーです。

このように、繰り返しの強調を用いながらプロンプトを設定することで、AIは各ステップの進捗をプログレスバーで表示しながら作業を進めることができます。これにより、ユーザーはAIの作業状況をリアルタイムで把握しやすくなります。

この手法はやったことがなかったのでいいことを知りました!


結論

今回のAIMでは、マルチエージェントをメインテーマとして、AI技術の進展とその応用方法についてや哲学、人間関係のことまで深い議論が行われました。

マルチエージェントでAmazonを作るというお話や、プロンプトで単語を繰り返すことによる強調や、プログレスバーを用いたプロンプト設計の具体例も紹介され、より理解が深まりました。

これからもAIを学び続け、私たちの生活にどのように役立てるかを探求していきたいと思います。今回は個人的に神回でした。(ちなみにAIMはアーカイブはありません)


AIMに参加できなかった方も、この記事を通じて最新の情報をキャッチアップしていただければ幸いです😊


最後に。

思っていること言わないで好かれるより思ってることをパッと言って嫌われたほうがいい

JUNさんより

AIの利用が進むこれからの時代は、意思決定のスピード感を持って、
今を生きていきたいものです。

AIM管理人のJUNさん、シュンスケさん、AIMのみなさん、ありがとうございました😊

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