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ぼくのばあちゃん①。
ぼくは知っている。
ぼくのばあちゃんのたーちゃんは外でお金をいっぱい使うと、とっても元気になることを。
元気なのは嬉しいけどたーちゃんがノリノリの日は頭の中でツッコミ入れてる、ぼくのかあちゃん。
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ぼくはとうちゃんの父母、うーちゃん&たーちゃんとも一緒に暮らしている。
たーちゃんは今年で70歳になるがとっても元気!
かあちゃんはたーちゃんに家事をまかせっきりで、料理が得意なたーちゃんの卵焼きとかぼちゃの煮物は絶品らしい。
たーちゃんの元気の源はズバリお買い物!
外で買い物することが大好きで、病院や美容院の後には必ずパンやお菓子、お花などを買って生き生きしながら帰ってくる。
そんなたーちゃんにも元気がない時がある。
とうちゃんに叱られた時だ。
たーちゃんはイライラしてくると口数が少なくなる。
気分転換を計ろうと声掛けをするとうちゃんに対して、たーちゃんの返事がツレないととうちゃんのマシンガン装填。1発出たら止まらない止まらない。
反論しようのないほど核心をついた言葉を言ってたーちゃんの心をズキンっとさせる。だが、それがまた図星なんだから言われた人にはとても堪える。
「なんで自分のやってることが正解でそれ以外は全部ダメなんだよ」
「70年生きてきてそんなことも受け止められないのかよ」
「人のいいところを全然見ようとしないで」
「言う事がいちいち嫌味ったらしいんだよ!」
ぼくを抱っこしながら、キツい口調でたーちゃんに言葉をあびせる。
リビングから漂う不穏な空気に
「ありゃりゃ、またたーちゃんめっちゃ怒られてるじゃん…」とハラハラするかあちゃん。
自分を省みて変わり続けることを大事にしてるとうちゃんと、天真爛漫なたーちゃんの今を生きる精神が噛み合わない時はいつもこんな空気が流れる。
→ぼくのばあちゃん②へ続く