ぼくのとうちゃん。
ぼくは知っている。
とうちゃんが耳掃除で使い終わった後の綿棒をゴミ箱に捨てずほっぽってある事にかあちゃんがイライラしていることを。
イライラするとすぐにソフトクリームが食べたくなる、それがぼくのかあちゃん。
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ぼくのとうちゃんは少し口が悪い。べらんめぇ口調と気が短い性格も合わさって疲れている時は少々気が荒い。
その日は朝からお疲れの様子のとうちゃん。
早く仕事に出かけたのでかあちゃんとLINEでやりとりしていた。
かあちゃんがぼくの画像をLINEで送るが、とうちゃんからは「いつも撮ってつけたような写真ばかり」との返信。
「かわいい息子の写真を送っただけなのに、なんでそんな風に言われなくちゃならんのだ…」と少し落ち込むかあちゃん。
少し経ってから
父「中身あけてみた?写真」のLINE。
古着好きのとうちゃんはネットで安くてかわいい服があるとかあちゃんにプレゼントする。この日もその荷物が届いたので中身を確認して欲しいという旨だった。
母「息子グズグズしてたから外出ちゃったー」
父「せっかく午前配達にしたのにつまらん」
ぬぉーーー!なんでそんな風に言われなくちゃならんのだ!あー、ソフトクリーム食ってやる!と脳内イライラの湯気が立ち上る中かあちゃんは家に戻り配達の袋を破って服を手にし、もいちど出かけた。
外に出てから服を羽織った写メを撮って送信して
母「これでどうでしょう?」と返信。
どんな返答が来るのか内心ドキドキしながらも、ストレス発散のソフトクリームを食べるために北海道ショップにいそいそと早歩きで向かうかあちゃん。
その後とうちゃんからは全く返信がなく、かあちゃんは1日ハラハラしていた。
なんで嫌なこと言われたのに、こっちがハラハラしなくちゃならんのぉ…もうやだ…
とかあちゃんは1日思いながら過ごしていた。
家に戻り顔を合わせてもとうちゃんは元気がなかった。いつもなら、全力でぼくに話しかけるのにその日は無言だった。
翌日、とうちゃんの機嫌は戻っていたのでかあちゃんも一安心。
ぼくのとうちゃんは忙しくて疲れていたようだ。仕事の内容がよく分からないが、大変なんだろうな〜
そんなことは関係なく、ぼくは今夜も3時間おきには泣いて起きて朝5時からのとうちゃんとのコーヒータイムを楽しむぞ。
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