血液検査のリアルな結果
栄養療法を6ヶ月行ってみて、その前後で血液検査の結果にどのような変化があったか検討してみる。正直、自分が目指していた数値には及んでいないが、それでも体調に変化があったことや、また予期せぬ数値が良くなったことなど嬉しいこともあり、それぞれに紹介していきたいと思う。
◉第1回血液検査
この時の不調について
・立ちくらみ、浮遊感
・疲れやすさ
・偏頭痛
・生理痛
・時折肩こり
・軽い強迫神経症状
◉第2回血液検査
この時の体調
・立ちくらみはなし
・頭痛はかなり軽減
・疲れやすさも軽減
・生理痛はあるものの、経血の色が明るく、量がかなり減った
・新しく眼精疲労が出てきた
数値の肯定的な変化
・ALP /IFCC値の増加→亜鉛、マグネシウムの血中濃度が上昇。
・クレアチニン値の低下、eGFR値(推算式)の増加→腎機能の改善。
・MCV、MCH、MCHCの増加→赤血球の大きさ、赤血球1個あたりのヘモグロビン量、赤血球1個あたりのヘモグロビン濃度の上昇
数値の予想外の変化(抜粋)
・総蛋白、アルブミン、尿素窒素の不変(わずかに低下)→タンパク質に変化なし
・総コレステロール値の低下→ホルモンを作る材料の不足
・AST、ALT値の低下→ビタミンB6不足
・LD /IFCC値の低下→ビタミンB3不足
・フェリチン値の不変→データを一見すると増加しているように見えるが、CRP値が高値になるとフェリチンも増加するため、実質はほとんど変化なし。
・赤血球数やヘモグロビン量が不変または減少
・25-OHビタミンDの高値→ビタミンDが予想外に増えすぎた
私が摂取したプロテイン、サプリについて
・ホエイプロテイン(20g):朝夕1回ずつ
・キレート鉄(36mg):夕1〜2錠
・ビタミンC(1000mg):朝昼夕1錠ずつ
・ビタミンB50(50mg):朝1錠
・ビタミンE(400mg):朝1錠
・ナイアシンアミド(500mg):朝昼夕1錠ずつ
・ビタミンD3(5000IU):朝1錠 ※花粉症の時は朝夕2錠ずつ
・マグネシウム(100〜400mg):夕1錠
・亜鉛(15mg):夕1錠
・グルタチオン(500mg):夕1錠 ※週1〜2回
・エピソムソルト入浴
私見的考察
①腎機能に着目
クレアチニン値とは筋肉が運動した後の老廃物で、本来は腎臓で濾過されて尿中に排出されるもの。なので筋肉量が元々多い男性や、高タンパク食の摂取によっても高くなる可能性がある。私はどちらかといえば筋肉量が少なく、体型的に高くなることは考えにくい。
今回、栄養療法前は基準値よりオーバーしていたクレアチニンは正常値になっている。前後で比較しても血中のタンパク質の量に大差はなく、その他にサプリを摂取しているにも関わらず、ビタミンB6やB3は低下している。これは腎機能改善のために必要な栄養素がバランスよく修復のために活動できた結果ではないかと期待も込めて考えている。
とはいえ私はまだ慢性腎臓病の重症度分類で言えば{G2:正常〜軽度低下}の範囲のため、まだまだこれから経過を追っていく予定である。
※重症度分類については日本腎臓学会のホームページより、年齢、性別、クレアチニン値を入力すれば自動計算されてすぐにわかるのでおすすめである。
②貧血症状に着目
貧血の項目は1回目からさほど悪くはないが、感じる症状としては疲れやすさや立ちくらみの軽減、経血の色や量など最も体感的な変化があった。フェリチンや赤血球、ヘモグロビンなどの量に変化はなかったが、MCV、MCH、MCHCといった赤血球の大きさやヘモグロビン濃度は一律して良くなっており、赤血球の質は上がっているという印象である。体調に変化を感じれたのはこの赤血球の質が良くなったことが影響しているのか、はたまたサプリをとっているにもかかわらずフェリチンの量や赤血球やヘモグロビンの量が変わっていないことを考えれば、そちらもまた何かしらの修復にまわってくれたのではないかと期待をしている。
③その他
新しく出てきた眼精疲労については分析してみたが理由はわかっていない。予想としては糖質摂取の関係か、また排卵日になると感じやすいため、ホルモンバランスの影響があるとは考えている。このあたりも今後の結果やサプリの変更点なども踏まえて考察していけたらと思っている。
今後も諦めずに取り組んでいく
今回の血液検査結果を踏まえ、サプリメントと摂り方を変えてみて、結果をまたこの場で共有していきたいと思う。現時点での目標は腎臓病の重症度分類がG1になること、あと1回目の血液検査の結果に手書きで記してある数値に近づくことである。また今回、肌や爪などの美容面の変化も写真をとって経過を見ているが、まだこれといって確実な効果が自信を持ってお伝えできないため、長期的に経過を見ていきたいと思う。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
読者の方、またはその周りにいる大切な方々の健康を増進するための一助となればと思います。特に慢性腎臓病の方などの、ビタミンC摂取やタンパク質摂取が一般的には医師から勧められない方などの治療の選択肢のヒントとなれば幸いです。