眉村ちあき「うふふ」を考察してみる1
眉村ちあきのニューアルバム「うふふ」が先日リリースされました。
7枚目のオリジナルアルバムとなる本作は、ミニアルバム「ラブソング史のはじめに」の収録曲をはじめ、ストーリー性のあるラブソングが数多く収録されています。そんな「うふふ」のラブソングについて、思春期真っ盛りの中学生マユムラー目線で、それぞれの曲の紹介を交えて個人的に感じたことや曲どうしの繋がりなど考えたことをまとめてみました。
☆「うふふ」のラブソング
アルバム「うふふ」に収録されているラブソングは、
幸福ミュージック
恋の駆け引きだるい
最後のお願い
私は知りたい
Pitapat
季節風
Homesick
とっておき
濾過
朗読
の10曲です。このうち約半分が今回のアルバムで初めて公開された曲ですね。「季節風」「濾過」「朗読」はミニアルバム「ラブソング史のはじめに」にも収録されています。
「許されたことがある」は私が「自分と向き合う」がテーマの曲だと解釈しているのでここでは扱わないことにします。
それでは、早速考察をまとめていきたいと思います。
☆幸福ミュージック
アルバムでは2曲目に収録されている「幸福ミュージック」。
MVはこちら→https://youtu.be/ZDZpQ9yZ3oU?si=WscuRjYFo_WgM_8t
ポップでアガる曲
「幸福ミュージック」は、とにかくポップで盛り上がる曲。ライブではファンがみんなでオリジナルの振り付けを真似して踊り、一気に会場が沸きます。キャッチーなフレーズとイケイケのサウンド、1番から2番へサビへと進むごとに表情豊かな変化をみせる曲調に眉村ちあきのパワフルな歌声が乗っかった一度聴いたら耳から離れない一曲です。
尊くて幸せ!
この曲には、タイトルの通り「幸福」をテーマにしたような歌詞がたくさん盛り込まれています。まずは幸せなのが一番!という考え方は、現実の生活でも大事だと思います。
また、個人の印象ですが、この曲の歌詞は「好き」というよりも「尊い」「愛おしい」という感情が全面に出ている気がします。私たちオタクが眉村さんの動画や写真を何回も見て二ヤけてしまうのが、まさしくサビの歌詞の「好きな人の発する言葉だけ飲み食いしたいな」という一文で表されているのではないでしょうか。
平成黎明GALの仲間たち
この曲を最初に聴いたとき、サビの「オールナイトで遊ぶ朝ちょっと来るの早すぎないか」「心許しすぎ仲間とバカな遊びずっとしてたいな」というフレーズから眉村ちあきの前アルバム「SAI」に収録されている「平成黎明GAL」という曲が真っ先に思い浮かびました。
この曲は仲のいい友達同士でコテージを借りて旅行に行くストーリーを描いた曲ですが、「知らなかった世界に飛び込んじゃうよ」「1年かと思う濃ゆさのバカばっかしてる2日間」等々ときどき幸福ミュージックを想起させる歌詞が出てきます。
ぜひこちらも聴いてみてください!
MVはこちら→https://youtu.be/oqDfy_X6xxE?si=7rH39SpWSbRYPDi5
主人公はオタク?
ここからは私の完全な想像ですが、この曲の歌詞に出てくるのは私のようなオタクなのではないでしょうか。私には仲のいいマユムラー(眉村ちあきのファンの総称)が何人かいますが、時々みんなで新曲いいよねー!と語り合ったり、この写真の眉村さんかわいくない!?と写真を見て盛り上がったり、とても楽しく交流しています。「幸福ミュージック」の歌詞は、そのように仲間と一緒に尊い!幸せ!と盛り上がって楽しんでいるオタクを描いているのではないかと私は解釈しています。
☆恋の駆け引きだるい
アルバムでは4曲目に収録されている「恋の駆け引きだるい」。
音源はこちら→https://youtu.be/HSuu_88T7Fs?si=ZGTJDEod_EURHa0C
本音を綴った「裏リード曲」
「恋の駆け引きだるい」は、ゆったりしたリズムで恋の相手とすれ違っていくもどかしさを描いた曲。多くの人が共感するであろう「あ、この人とは性格合わないな」と感じる一瞬一瞬の積み重ねを優しくて感情のこもった声で歌い上げています。眉村ちあき本人がリリースイベントで「この曲はアルバムにおける裏のリード曲だと思っている」と発言するなど、アルバム「うふふ」の中でも特別な立ち位置の曲と言われています。
好きな人に対してのモヤモヤ
この曲の歌詞には、主人公が思いを寄せている相手に対しての複雑な感情がこめられているように感じます。「わかんないよね貴方には」「ちゃんと言ってくれたらなんてどうせ言うんでしょ」という風に相手に対して投げやりになっているような歌詞が多いですが、その中にもやっぱりまだ少し相手への期待が見え隠れしている気がします。
たとえば、1番の途中の「もう私、帰っちゃうよ 知らないからね」という歌詞は、知らないからねと言いながら心の底では少し引き留められるのを期待しているようなニュアンスにも受け取れます。少しこじつけのような気もしますが…
恋に裏切られた?季節風との関係は
私は、「恋の駆け引きだるい」とのちほど紹介するアルバム収録曲「季節風」とは何か関係があるのではないかと思っています。この曲は純粋な乙女の恋を描いた王道ラブソングですが、注目してほしいのはその1番のAメロの歌詞です。「あたし恋に恋してた」「理想ばっか膨らんでさ 胸高鳴らせて待つだけのプリンセス」など、恋への理想と期待が綴られています。
いっぽう「恋の駆け引きだるい」の2番のAメロでは「乙女の夢を私も持ってた でもそれが覆されるたびに私の優先順位って低いのかなって悟った」と、理想を裏切られたような言葉が出てきます。これだけでも繋がりがあるんじゃないかと思ってしまいますよね。
さらに、「恋の駆け引きだるい」には「今夜風が吹いたら飛ばせるように飛行機にして」、「季節風」には「あなたの風が心に割って入る 思ってたのと違うな」とそれぞれ「風」が登場します。この「風」が何を意味するかは解釈次第ですね。
今回紹介するのはここまでです。また続きを投稿する予定なので、そちらも読んでいただけると嬉しいです!