看護師の道を選んだ理由
私は現役看護師です
内科を2年ちょっとと集中治療を5年やっています
今回は私が何故看護師を選んだとのか書ければいいなと思っています
小さい頃からなりたかった訳ではありません
姉や母も病気で病院に行く機会は多かったと思いますが、大層な信念もなくただ行っていただけでした
でも何となく小さい頃から「人の役に立ちたい」とは漠然と思っていました
初めは歯科衛生士を何となく母に勧められてなりたいなぁって思っていましたが、だんだんと看護師はどうかと話される機会が増え、そんなに言うならと言われるがまま、卒業文集に「看護師」と書いていました
中学生になり、私は勉強に挫折をし看護師はなれないなと思っていました
思春期を拗らせ、対人関係のモヤモヤも募るばかりで夢なんてありませんでした
高校は何となく制服が可愛くて、自分の学力でも入れるところを選択し、それなりに楽しく過ごしていました
高校2年生になると、コース選択で授業が進む仕組みでした
私は学力がほとんどありませんでしたが、中々な低学力でも卒業できるような学校だったので、成績は上位にいて優越感に浸っていました
本当に最低な人間性だと今でも思います
そこで、教員から理系を勧められ、母も看護師になれるかもしれないチャンスに沸き立っていたのを覚えています
だけど、当の私は、まだ、決め切れていませんでした
それは、他になりたいものが出来たからです
特に中学生のころから、女子生徒同士のぶつかりや思春期特有の精神状態から来る心の変化にとても興味がありました
何故、そう思い、行動に起こすのか、知りたくて知りたくて仕方がありませんでした
精神疾患についての本をこれでもかというくらい読み漁る日々を続けていました
そう、私がなりたかったのは「臨床心理士」です
私自身も家庭環境がとてもいいという訳でもなかったので、同じ苦しみや悩みを抱える人の助けになれたらと思っていました
一方で母は看護師になってほしいと強い希望を持っていた事は気づいていたので、中々いう事ができませんでした
そこで、まず、学校の保健室の先生に相談をしました
心理士は仕事が少なく、看護師でも同じような関わりができるし、就職先が沢山あると言われました
看護師であれば、母の望みも叶い、自分のやりたい事もできるのかと思い、そこからは看護師一択で進路を決めました
今思えば、INFJの特徴そのままですよね
相手の考えを優先にして、自分を後回しにしてしまうところが‥
看護学校にも無事に合格
1番楽しい時間であろう、20歳前後の時間を勉強に全て当て、国家試験に合格して資格を取りました
ここまで聞くと、嫌々ながらやっているようにも聞こえますが、実際、看護師の勉強は好きでした
人体構造や人の心理変化を学ぶ事で相手の考えを読み取る事ができ、次に起きるだろう反応まで理解できるからです
繊細さんなら何となく分かるかもしれませんが、相手がどうか考えているのか、この先何が起きるのか分からない事が不安を煽るのです
看護師の勉強は、それらを払拭できる知識を得る事ができたのです
結果的に看護師という仕事は私はに向いていました
相手の人生の一部を背負い、少しでも手助けできる事にやりがいを感じます
現場で今も働いていますが、綺麗事では片付けられないほど、毒を吐きたくなる事の方が多いのが現実です
給料が低いとか、暴言暴力が当たり前、失敗すれば成功する前提があるため、責められる事の方が多いとか、理不尽な事も多々あります
テレビとかで、理想像のような看護師をよく見かけますが、現実は甘くはありません
そんな現実を知った上で、看護師という仕事が好きです
どんな形であれ、この職業から離れる事は一生ないと思います