その場所がステージになる
Travis Japanがどこにいようとも、彼らの立つその場所がステージだと確信していたけれど、それを現実のものとして受け止められたんだ、っていう事実に気づいたとき、じわーっと涙が滲んできた。
というわけで、入ってまいりました。Travis Japan Debut Concert 2023 THE SHOW ~ただいま、おかえり~ 3月12日の、お昼の公演です。
2019年の9月にTravis Japanに出会ってから、その年の虎者は時既に遅く、次の年からコロナで、全ツもチケットが取れず、なんだかんだと今回が初めてのコンサートになってしまった。初めての生のコンサートがデビューコンサートっていうのは、チープな表現にはなってしまうけど、忘れられない思い出って感じで良いかもしれない。
忘れないうちに言葉にしなければ、と書き始めたものの、あまり細かく様々なことを記憶出来ていられるタイプではないので、いくつかのトピックに分けて、感じたことを書けたら良いな、って思います。昨日帰りの新幹線で書きたいことはメモってきたけど、その時点で既に色々と記憶が抜け落ちていた。(詳細にレポを書いていらっしゃる人って本当にすごい)
Travis Japanは踊る
コンサート中ずっと、「この人たち、めっちゃ踊る……」と、まるでトラジャ担0日目のような感想が脳内を駆け巡っていた。こんなに激しく踊るの!?って思った次の曲も、こんなに激しく踊るの!?って思う。そのループ。そのくらい、踊り続けていた。ちょうどセンターステージの真横にいたから、いつも映像で見ていたこのフォーメーションチェンジってこんなに距離があるんだ、とか、こんなに反るんだ、とか、そんなことを感じながらペンライトを握りしめてただただ凝視してしまった。
コンサートの終盤も終盤に持ってきてくれたWOD本戦のパフォーマンス、本当すごかった。それまでの、アイドルとしてのパフォーマンスとはまた違う、戦うためのプログラム。ステージ上で鼓舞し合いながら、味方が多くない異国の地で、戦って来たんだということを少しでもおすそわけしてもらえたような気持ちになった。
素晴らしい音楽たち
踊る人たちのために作られる楽曲の素晴らしいことよ。デビューコンサートにもかかわらず、ほとんどがオリジナル曲で占められていたのも最高でした。新曲たくさん。全部良かった。あの神曲たちはちゃんと配信されるのですよね…!?円盤は円盤で欲しいんだけど、プレイリストに突っ込んでシェア出来ることも重要なのですよ。
そして、ジャズ、特にスウィングジャズとTravis Japanの親和性の高さね!!!!1930〜40年代くらいの、デューク・エリントンや、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、カウント・ベイシーとか、そういう人の作る音楽ね。やっぱり、当時ジャズがダンスミュージックとして演奏されていたこともあるんだろうな。踊る人たちのための音楽なんだ。だから、踊る彼らにとっても合うんだ。そんなことを感じてめちゃくちゃ嬉しくなりました。「Swing my way」、早く良質な音源で聴きたい!!
ちょうど私の左隣は通路だったから、お隣を気にせず自分の好きなようにリズムを感じてノれたので最高でした。
One for the loving , two for the show.
「The show」のCメロに出てくるこのフレーズ、ルーツというか、元ネタはおそらく「One for the money , two for the show」というものなのでしょう。ちなみにBTSのDis -easeという曲には「One for the laugh , two for the show」というフレーズが出てきます。
ステージに立つ人と、見ているファンは、双方向に愛を送り合う関係性であることには度々言及しているような気がするんです。ということを話したいときは私はいつもこの曲を借ります。
コンサートを見ながら、ステージに立つ彼らに惜しみなく愛を送ります。でもそれと同じくらい、ステージから、彼らの愛を返してもらえたコンサートでした。
MCで、真ん中にぎゅっと集まりながら、たくさん嬉しい報告をしてくれたこと。一人一人が、一人一人の言葉で、共に歩んで来たことに言及してくれて、これからの話をしてくれたこと。とても晴れやかな顔で、会場を見渡していたこと。22歳でにゃんにゃんをしたこと(?)。私自身がTravis Japanを好きだということも、Travis Japanからの愛も、改めて感じることが出来ました。
元太くんとパフォーマンス
元太くん、実在しました。かっこいいかわいいかっこいいかわいいをずっとジェットコースターのように行き来しながら見ていました。
まずはとにかく歌がうまい、声が好き。Twitterでも言及をしたんですが、元太くんの声はなんというか、ピアノみたいに音程と音程の間がくっきり分かれているのではなく、滑らかに音階移動をする楽器みたいで、例えるならばトロンボーンみたいな。音域的にはテナートロンボーンだろうか。金管はあまり詳しくない。結構密度も高そうなんだけど、でもハスキーっていう、結構不思議な響きをしているなあと思います。私は声を立体図形としてイメージしてるんですけど、横たわった円柱みたいなイメージです。好き。
今回のコンサートで、元太くんを表現する言葉に「目一杯」が加わったんだけど、ダンスをしているときも、指の先から足の先まで目一杯使っていたし、太鼓も、一打一打が目一杯だった。そして、隙がないくらい、パフォーマンス中ずっとメンバーとコミュケーションを取っている。目を合わせたり、ハイタッチをしたり、声を出したり、手を叩いたり、そうやってずっと目一杯コミュニケーションを取っていることが分かった。表情が豊かなのもかわいかった。好き。
元太くん、ずっとげんまるで「一緒に」と言葉にしてくれていて、アメリカに行っている間は元太くんの「一緒に」が私を支えてくれたんだけど、今回の最後の挨拶の中でも「一緒に」と言葉にしてくれて胸がいっぱいだった。しゃべる元太くんが可愛かった。最初のご挨拶ではずっと「おはよー!」って叫んでいたし、「あっという間」より「楽しかった」を手の高さで教えてくれたのも可愛かった。「みーせて」の元太くんもはちゃめちゃに可愛くて意味が分からなかった。好き。
元太くんと月
元太くんと月、やっぱり思い出すのは「Last Dance」。お月様をバックに歌い上げる元太くんが本当に好きだった。だから、元太くんをイメージして使っている万年筆には、「種山高原ギャラクシーブルー」という、夜空のようなインクを入れているし、元太くんが好きな色がネイビーなのも大好きだし、これまでのネイルも、何回か月をモチーフにやってもらった。そして、今回のコンサートに参戦する上でも、爪には月をモチーフに宇宙を作ってもらった。ピアスも、月のピアスをつけてきた。お洋服にも、月のブローチをつけた。そのくらい、元太くんと月って切り離せない。(うさぎ年だし)
だから、「きみだけに」の最後、まんまるの月をバックにして立つ元太くんと如恵留くんを見たとき、しばらく呼吸するのを忘れてしまった。悲鳴を上げなかったことを褒めてあげたいくらいの衝撃だった。羽の中で踊る元太くんは天使だったし、元太くんのコンテも最高だったし、ピアノをちょんって触る元太くんは妖精だった。月の土地、買うか。
やっぱり元太くんには月がよく似合う。深い深いネイビーの空に、星が見えなくなるくらい明るく浮かぶお月様。バックを月にしようって演出のアイディアと決定プロセスの全てに感謝です。
さいごに
担当として元太くんにたくさん言及をしてしまったのだけれど、如恵留くんのバク転の距離感とか、ちゃかちゃんのダンスの力強さとか、松倉くんの歌のうまさとか、閑也くんのファンサの甘さとか、うみちゃんのダイナミックさとか、しめちゃんの技巧のすごさとか、とにもかくにもTravis Japanというグループの多彩さを生で感じることができて本当に良かった。この素晴らしいコンサートがデビューして最初の一歩目で、これからもっと進化するのだと思うと恐ろしくなってくるくらい、素晴らしいエンターテイメントを見させていただきました。
まずは、無事の完走、おめでとうございます。本当にお疲れ様でした。そして本当に本当にありがとう。これからも大好き。