青空を見上げて思い出す君の話
もしも、今日一日をもう一度やり直せるなら?
そんな言葉を、自分自身にも、友達にも、関わっている子どもたちにも、気兼ねなく投げかけていた。「今日、朝ごはんちゃんと食べてくれば良かった」「もっと早く起きれば」「あのミーティングでこれを言っておけば」、生きていると、そうやってもう戻ってこない「もしも」をたくさん考えてしまう。その瞬間の「まあいっか」の積み重ね。それが自分だよな、とも思ってみたり、罪悪感を覚えてみたり。みたいなことを考えながら、モーニング娘。'19の、「人生Blues」を思い出してしまったりもした。
Travis Japan 松田元太くんが、福本莉子さんとW主演を務めた映画「君が落とした青空」を見に行ってきた。実を言うと、私は映像作品の得意苦手がものすごく激しい。元々共感性周知が強く出てしまうこともあり、これまで出ている演者さんは好きなのに、ストーリーで断念をしてしまうことが多々あった。だから、ほんのちょっぴりだけ、心配だった。せっかく初めて主演を務める映画なのに、そう思ってしまったらどうしよう。だから、極力前情報は最低限に、なんの色眼鏡もなく見れる状態を作って、そして満を辞して公開2日目に足を運ぶことになった。(ちなみに映画館は車で2時間のところにあるので、ちょっとしたドライブ旅行だ)
結果、ものっすごい良かった。本当に。同じ日を繰り返しながら、つい当たり前に見落としてしまったり、蔑ろにしてしまうものをもう一度丁寧に掬い上げていく過程が、美しいピアノの音楽と、青空が反射した水面のようなきらきらした映像とで紡がれていく。元太くん、福本さん始め、出演している俳優さんたちの、表情とか細部にまで行き渡った丁寧な演技が、それをクリアにしていたような気もする。
好きな人に「好きだ」と伝えること。大事なものを、大事にすること。そこにある全ての当たり前を、再発見すること。同じように繰り返している毎日は、一日、一秒たりとも同じものではないこと。元太くんの初主演を見たくて見に行った映画だったけど、その全てからたくさんのものを受け取ることができたなあ、と思う。
その瞬間の「まあいっか」を積み重ねた山には、きっと「後悔」という名前がつくんだろう。後悔のない一日を0にすることは難しいかもしれないけど、少なくすることはできるかもしれない。そんなことを思いながら、今日、朝起きて、自分に問いかけてみた。
もしも、今日一日を大切に過ごすのなら?
元太くんの「初主演」で、こんな素敵な作品と出会えたことが幸せだ。1人のアイドルを、こうして時間をかけて応援することが初めてだから、きっとこれからも、これまで私が触れたことのなかったような世界との出会いがあるのだろうし、その出会いのきっかけになってくれるのは、元太くんなんだろうな、と思う。ああ、楽しみだ。
#推し語りワードパレット 「もしも」
※ワードパレット、ご自由にお使いください。
今回の記事は、この記事の有言実行をするために書きました。ワードパレット全て埋まったときに、胸を張って「担当」と名乗ることが目標。