愛しき東京
地元に戻ってそろそろ半年が経ちます。
免許を取って、車を買ってもらって。広い自分の部屋もあるし、家事手伝いはしているけど食事は出てくるし何不自由ない。
実家はいわゆる「郊外」に属するのだけれど車がなければ移動が億劫だ。
人の多い電車に乗って荷物の所在を気にしたり、帰りの電車はいつも使ってる路線とは違う路線の4号車で後ろのドアから乗った方が意外と座れるとか。
そういう知識もいらなくなった。
駅から徒歩5分の小さなワンルームに帰らなくて良くなった。
でも、離れてからじっと考えると混み合った電車も、小さなワンルームのお城も本当は結構好きだったんだな。
当時は特に好きとか嫌いとか考えたことなかったけど、今思えば全部が私を形成して守ってくれていて十分に満足だった。
東京の、電車と徒歩でどこへでも行けそうなコンパクトさを愛していた。
いつになったら戻れるかな。
本当は叶うのならばすぐにでも戻りたいけれど。
別に東京でやりたいことがある訳ではない。
強いて言えば『東京に住みたい』がやりたいこと、みたいな感じ。
ひっそりと帰京の計画を企てて、しっかりとお金を貯めて戻ろうと思ってるくらいには東京が恋しい。
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